第一回:ギタリストの音作りチート機材【Kemper】使い方・基本仕様編

第一回:ギタリストの音作りチート機材【Kemper】使い方・基本仕様編プレイヤー向け

どうも、ヤスイです。今日は自分の機材紹介として、音作りのチート機材【Kemper】の使い方を紹介しようかと。
第一回と言っていますが、気まぐれで始めたので何回続くかわかりません。

Kemperについての記事を書こうと思い立った理由は、僕自身があんまりKemperを使いこなしていないから。記事を書くついでに、これまで使っていなかったいろんな機能を試したり、適当にぽちぽちやってなんとなくできていたことをちゃんと覚えていこうと思います。

Hecatoncheir sisters ギターヤスイユウヤの個人機材「Kemper」

ヤスイユウヤの個人機材「Kemper」スタジオの度、持ち出すため繋ぎやすさを優先した結果縦置きに。

と言うことで、わかりやすさは保証しませんし、他のKemperユーザーの使い方とは違うでしょうし、Kemperを買おうか迷っている方、買ったはいいものの使いこなせていない方の助けになるかはわかりません。
ただ言えることは、僕はKemperを持っていて、ライブやレコーディング、家弾きに使っていて、実際にやってわかったことしか書きません。その点は信頼していただいて大丈夫です。
書いてある通りにやったのにそんな風にならねえぞ、と言うのがあれば、多分バージョンアップとかで仕様が変わったんだと考えて、僕を責めないように。少なくともこの記事執筆時点、僕のKemperではそうだったので。

Kemperを買って1年。10%の機能しか使ってないが十分機能している

まず、僕がKemperを買ったのは1年ちょっと前、2019年の3月くらい。Hecatoncheir sistersを始めるにあたって、第一線を離れてmoonのレゲエマスター以外ろくな機材を持っていなかったので、まずはアンプを買おうといろいろ調べました。
僕は過去、MarshallのJCM2000 TSL100やFenderのbassmanなど、いろんなアンプをライブ、レコーディングで使ってきましたが、それももう5年以上前の話。今どんなアンプがあるのかは全然知らなかった。

Hecatoncheir sistersはガレージロックなので、いい感じに枯れた音が出したい。となると、MarshallよりFenderか、いや、リードギターとしての汎用性を重視するならMarshallか、などいろいろ考えて数件楽器屋を巡り。
ただなかなか欲しいアンプが見つからない、と言うよりもHecatoncheir sistersが今後どんな曲を創り、どんな音を鳴らしていくのかがまだわからない。欲しかったいくつかのビンテージアンプはパーツがないからやめといた方がいいよと店員さんに止められる始末。

こういうビンテージ感のあるアンプへの憧れやロマンはあれど、実用性が頭をよぎってしまえばKemperのほうがいい

こういうビンテージ感のあるアンプへの憧れやロマンはあれど、実用性が頭をよぎってしまえばKemperのほうがいい

アンプを買うのはもう少し先にしようか、と考えてた頃、京都のBIG BOSSの店員がゴリ押ししてきたのがKemper。
Kemperの存在はその時初めて知りました。Kemperは2011年に誕生し、2012年から日本でも販売され始めたらしい。僕が前のバンドをやめたのは2014年。それから楽器屋なんかほとんど行ってなかったし、そもそも真空管アンプが大好きで、Fender bassmanの真空管が壊れた時は結構いろんな真空管を試させてもらったりした。マルチエフェクター とかモデリングアンプは大嫌いなタイプ。
その時も、へーすげえなーくらい。

僕はゴリ押ししてくる系の店員が大嫌いなのでとりあえずその場は逃げたんですが、やっぱりステージに立つなら自分のアンプが欲しい。とは言え、真空管アンプはでかいし重いしすぐ壊れる。
大阪市内に住んで、スタジオとかライブも電車か徒歩移動が中心になるだろうからそれはきつい。

そんなわけで、Kemperについて半信半疑で調べてみるとすごいのなんのって。完全チート機材じゃん、これあれば10年は機材買い足さなくていいじゃん、と。

まあそんなわけで買いました。

これはHecatoncheir sistersの1st mini album ‘virgin’
リード・リズム全部Kemperで録ってる。ギターはmoonだけじゃなく、Vo.スマイのグレッチも使ってる。
Kemperを買ったのが2019年3月で、このレコーデディングは2019年5月。全然Kemperの使い方を理解してなくて、とりあえずというレベル。今だったらこんな音作ってたなーとかは無数に出てきますが、2015年に前のバンドを解散してからアンプで音を出すっていう経験自体がほとんどなかったから、まあ未熟も未熟。
ただ、Kemperじゃなかったらもっとひどい出来だっただろうなとは思う。

こっちは2nd mini album ‘Gold Fish Blues’
2019年年末ごろに録った、現状の最新作。まあ正直、Kemperを使いこなせているかって言うと全くそんなことはないだろうけど、virginの時よりは出したい音が出せるようになったとは思う。
これももちろん、リード、リズム、全曲Kemperで録ってる。

ギタリストならわかると思いますが、一つのアンプ、機材で全部の曲を録れるなんて普通はありえない。僕も前のバンドでは複数のアンプを使い分けたり、足元のエフェクターを借りたりした。
ただKemperは一つで出したい音が全部出る。だから気に入ってる。

Kemperの魅力は使わなくてもわかる

僕の思い出話が長くなってしまいましたが、僕が感じるKemperの魅力をいくつか紹介。使っている人は十分わかっていると思う。これから買おうとしている人もKemperに関してはわざわざ試奏しなくていい。テキストも十分魅力が伝わると思います。

Kemperは音作りのセンスがなくても使える

こんなに足元にエフェクター並べて、音をコントロールできるのか…これだけの機材に対してそれぞれの最適解を見つけるのは相当なセンスが必要。

こんなに足元にエフェクター並べて、音をコントロールできるのか…これだけの機材に対してそれぞれの最適解を見つけるのは相当なセンスが必要。

実際、これは超重要。ギタリストに一番必要なセンスって、リズム感とかフレーズメイクじゃなくて、音作り。つまりいい耳を持っていて、今の音をどうすれば理想の音にできるのかがわかる能力だと思います。
僕は昔から音作りにはかなり拘って、金もかけたし研究もしてきましたが、正直センスがある方ではなかった。
困ったことに耳がよくない。今自分が鳴らしている音に何を足して、何を引けば思い通りの音になるのか、わからなかった。
だから前のバンドの時はMarshallのJCM2000 TSL100にアン直でつなぐか、Fender bassmanにブルースドライバーとクリーンブースターだけというシンプルなセッティングに拘った。余計なものをつなぐと、どうすれば理想の音に近づくのか余計わからなくなるから。必要最低限で、自分が自分の音をちゃんと聴いてコントロールできることが重要でした。

ただこのKemperというチート機材、音作りのセンスが全くいらない。自分の苦労はなんだったんだと言いたいレベル。登録されている音から延々探し続ければいつか欲しい音に出会える。ライブハウスの空間的な要素や、ギターとの相性で若干調整する必要はあれど、Kemperにおける音作りは、音探しと言い換えて問題ない。

やろうと思えばどんな音でも出せる

KemperならMarshallの太い歪みも、Fenderの枯れたサウンドも自由自在

KemperならMarshallの太い歪みも、Fenderの枯れたサウンドも自由自在

Kemperは音作りというより、音探し。それは事実と思いますが、それだけじゃなく自分が出したい音を作ることも可能。例えば、Fenderのクリーンに強くブースターをかけてアタックでいい感じに歪むようにしたい、とか。まあそういう音も登録されているから、正直自分で作る必要はないかもしれませんが、登録されている音を元にエフェクターを足したり、イコライジングしたりしてより好きな音に近づけることができる。
まあ僕はイコライジングとブースター程度しか使ってないんですが、ほとんどどんな音でも再現できる可能性がある。それがKemperです。
しかもそれをリグという単位で保存して呼び出すだけだから、いつでもその音が出せる。1回のライブで、1曲目はFender系で、2曲目はMarshall系で、といったことができる。もちろん一曲の中で、バッキングの時はJCM2000のクランチ、ソロはJCM800のハイゲイン、Aメロで落としたいところはFender championのクリーンサウンド、なんてこともできる。こんなことができるなんて、Kemperに出会うまで想像もしてなかった。

Kemperは冷静に考えるとコスパ最強

Kemperって、僕が持っているKemper Profiler PowerRackとフットコントローラーProfiler Remoteを合わせると税込み40万円くらいします。まあ、普通のアンプヘッドとかコンボタイプのアンプよりはだいぶ高いです。
ただ、冷静に考えるとコスパは最強です。僕がKemperでよく鳴らす音に、MarshallのJCM2000 TSL100やJCM800、VOXのAC30、Fenderのdevilやbassman、champion600などがあるんですが、これら全部買えば到底40万円じゃ足りない。
それでいて、ブースターやディストーションなど基本的な歪み系、フェイザーなどのモジュレーション系、ディレイなどの空間系、ノイズゲートやワウといったフィルター系、などなど、フットペダルで操作する系のエフェクター以外は大体入ってます。

で、これはあくまでも僕がHecatoncheir sistersでよく使うアンプと言うだけで、家ではもっといろいろHUGHES&KETTNERとかOrange、Mesa/Boogieなどなど、まあ好み的に買って使うことは一生なかっただろうなっていう系のアンプも使ってます。
Kemperには古今東西のあらゆるアンプが入っているので、正直500万円あってもKemperと同じだけの音を出すには足りません。

まあもちろん、生アンプが持つ魅力というのはどうしてもありますが。まあ元々いろんな真空管の生アンプを鳴らしていた身でも、聴き比べても多分わからないくらいの再現度。
Kemperはプロファイルという方法で録音した音をベースにしているので、そこからいじりすぎるとどうしても電子音臭さは出てしまう気はしますが、前述の通り、Kemperで頑張って音作りするくらいなら、気に入った音を見つける音探しをした方がいいので問題ないでしょう。

Kemperの使い方・仕様の基礎:各つまみやスイッチ、端子の役割

大変長らくお待たせしました。ここからが本題、Kemperの使い方、仕様の基本的なところを見ていきたいと思います。ぶっちゃけた話、1年間なんどもスタジオ、ライブ、レコーディング、家弾きで使っておいて、押したことがないボタンとか、使ったことがない端子は大量にあります。
で、多分他のKemperユーザーも押したことがないボタンとか、使ったことがない端子があって気にせず使ってると思います。なので僕も、知らないものは知らない、使ったことがないものは使ったことがないというスタンスでいきます。全部知りたいなら公式のPDF読んだ方がいいと思いますが、正直よくわからない。

フロントパネル左:電源とモード選択

Kemperフロントパネル左:電源とモード選択

こちらはKemperのフロントパネルの左側。なにやらごついノブとヘッドフォン端子それからUSBがあります。
まあヘッドフォン端子については説明いらないでしょう。つなげばヘッドフォンから音が出ます。以上。

で、まずはごついノブですが、左から電源、TUNER、BROWSER、PERFORM、PROFILERとなってます。Kemperではそれぞれのモードを選んで使います。
電源とTUNERについて特に説明入らないでしょう。電源のところにあれば電源は切れていて、他のところに動かすと電源が入ります。TUNERはチューナーです。チューニングができます。音は鳴りません。以上。
ちなみにTUNERは電源が入っていたら反応して、他のモードにしても3つのLEDランプが光ってざっくりしたチューニングはできます。TUNERモードにするとKemperのフロントパネルのディスプレイにチューナーが表示されます。

では、BROWSER、PERFORM、PROFILERですね。一番使うのはBROWSERモードで、次によく使うのはPERFORMモードだと思います。BROWSERモードはそのまま、Kemperで鳴らす音を探すもので、PERFORMモードはパフォーマンス、つまりライブとかの演奏時にメインで使います。KemperはBROWSERモードで探した音をPERFORMモードでいじる、というイメージで、PERFORMモードで選択した音のイコライザでいじってもBROWSERに入っている元の音は変わりません。

この辺はまた次回詳しく紹介するとして、続いてPROFILERモード。これはアンプとかで鳴らした音をKemperに取り込む、プロファイリングを行うモードです。つまり、友達にめちゃくちゃ音作りがうまい人がいたとして、その人にちょっと弾いてよとか言って鳴らしてもらった音を、PROFILERモードで取り込むことで自分の音として使うことができます。自分でいろいろアンプ持っていて、その音をそのまま使いたい、って時にも活躍します。
まあ僕はこの機能を使ったことがないので、今は詳しく解説することはできませんが、この記事をシリーズ的に続ける中でちゃんと紹介できるかもしれません。まあプロファイリングにはマイクとかいろんな機材も必要みたいで、割と大変みたいです。

続いて、USBですね。後で紹介する裏面にもType-BのUSB端子があるんですが、こちらはType-Aです。裏面のType-BはPCにつなぐもので、後で紹介します。
フロントパネルのType-AのUSBは何をするかというと、USBにリグデータを保存しておいて、そのインストールを行ったりしま。

今更ですが、Kemperでは各音のデータを「リグ」と呼んでいて、BROWSERモードではリグを選ぶ、PERFORMモードではリグを呼び出す、PROFILERモードではリグを作るとか言ったりします。
まあ、各音のデータという認識でOK。あるリグにはMarshall JCM800の歪みの音が入っていて、別のリグにはFender champion600のクリーンサウンドが入っている、みたいな感じです。

で、これも僕は使ったことがないので詳しく解説できないんですが、自分が使う音をUSBに入れておけば、他のKemperにさしてインストールするだけで、いつもの自分の音を出すことができます。ライブハウスやスタジオにKemperがあれば、我々は重たい荷物を持たず、USBとギター本体を持っていくだけでいつもの音でパフォーマンスができる。
なんとも味気ない気もしますが、そういう時代ということですね。そのうちクラウドにデータを保存して、IDを入力すれば音が出せるようになったりして。

フロントパネル中央:エフェクターとアンプの調整

Kemperフロントパネル中央:エフェクターとアンプの調整

で、続いてフロントパネル中央。一番メインとなる部分です。で、細かい使い方は次回以降にしておいて、とりあえず各つまみやボタンの役割を。写真ではシールドがぶら下がっていて一部つまみが隠れてますが、別に問題ないと思うのでそのまま行きます。

まず左上から上部を紹介。まず「INPUT」と書かれているちっちゃいLEDランプ。これは単純にインプットのレベルを表していて、緑〜黄色はOK、赤になると入力がデカすぎるということ。僕はまあ一つのギターしか使ってないし、足元何も繋いでないので赤くなったところはみたことない。
その下の白いボタンはINPUTボタン。押すと点滅してインプットに関するいろんな情報を見たり、調整したりできる、らしい。はい、使ったことないです。ここについて詳しく書く時にはちゃんと使って、どういう機能なのか体感しておきます。
その下の大きいつまみはノイズゲート。まあそのまま、インプットが原因で生じるノイズを抑えるやつです。リグ単位で働くみたいですが、滅多に触らないですね。たまにライブの時に気になれば調整する、という感じです。

そこから右にいくと、いろんなボタンが並んでいるんですが、音が通る順番です。大きく「STOMPS」「STACK」「EFFECTS」の3つに分かれていて、「STOMPS」は「足で踏む」という意味、つまり足元におくエフェクター類を設定する場所。「STACK」はスタックアンプ、つまりヘッドとキャビネットが分かれているタイプのアンプのこと。つまり、アンプヘッドとキャビネットに関する設定を行う場所。「EFFECTS」はアンプを通った後にかけるエフェクター類をいじる部分です。
「STOMPS」はまあ歪みとかですよね。「STOMPS」と書かれた真ん中下のボタンはそれのオンオフ、上のA,B,C,Dそれぞれはそれぞれのエフェクターのオンオフのスイッチ。長押しすると点滅して各エフェクターの内容を調整できます。つまり、Kemperでは、アンプの前につなぐ足元のエフェクターを一つのリグに対して4つ設定できるということです。ちなみに歪み系であればランプが赤に、空間系なら青とか緑になるという気の利いた機能もあります。
で、「STACK」はSTACK自体のオンオフボタンと、「ANPLIFIER」「EQ」「CABINET」の3つのボタン。つまり、ヘッドアンプのオンオフやアンプのイコライザー、キャビネットのオンオフができる場所。長押しすればそれぞれのセッティングもできます。
僕は家で弾くときはCABINETを音にしてスピーカーに繋いで、ライブではKemperをヘッドアンプにしてキャビネットから出すのでオフにする、という程度にしか使ってません。
「EFFECTS」は説明したように、アンプから出た音にかけるエフェクターを設定する場所。リヴァーブとかディレイとか、モジュレーションとかそういう系ですね。ここも4つそれぞれ設定できます。使い方は「STOMPS」と同じ。

で、その右にあるのがアウトプット系の設定。「OUTPUT」と書かれたLEDはINPUTと同じように出力を表していて、白いボタンはアウトプットに関するいろんな設定をやって「MASUTER VOLUME」のノブはそのまま、マスターボリュームを設定する場所。

Kemperフロントパネル中央:エフェクターとアンプの調整

続いて中央の段いきますよ。電子パネルの左上にあるノブが「TYPE」、その間に4つのボタン。これはモードによっていろんな役割があるので、いったん飛ばして、電子パネルの右上にあるのが「BROWSE」ノブ。その下の段は左から「SYSTEM」「RIG」「QUICK」「STORE」、電子パネルを挟んで、「EXIT」「OU/OFF」「LOCK」「PASTE」。そのすぐ下にあるのが左から「UNDO」「REDO」、電子パネルを挟んで、「<PAGE>」の2つのボタン。
とまあここがとにかくややこしい。一応役割は知っているんですけど、正直、押したことないボタンもいくつかあります。

よく使うやつはTYPEノブで、これはエフェクターを選ぶとき、クルクル回して使いたいエフェクターを選びます。ただこれは各エフェクターのボタンを長押ししてその設定をいじる状態の時の使い方で、ブラウズモードではアンプ(リグ)を探す時に使います。
BROWSEノブはそのまま、リグを探す時に使うもの。TAPEノブと何が違うかというと、TYPEノブで、「全部のリグから探すか」「お気に入りのリグから探すか」みたいなカテゴリを選んで、その中でどれを使うかをBROWSEノブで選ぶという感じです。
他のボタンは正直面倒なのでいったん飛ばします。また音作りとか、作った音をフットコントローラーに登録していくとか、そういう時に書きたいと思います。

Kemperフロントパネル中央:エフェクターとアンプの調整

で、フロントパネル中央下のいろんなノブ。これが一番使う場所で、使い方も簡単。左から「GAIN」、電子パネルのした部分が「BASS」「MIDDLE」「TREBLE」「PRESENCE」、それから「RIG VOLUME」。特に説明はいらないですよね。GAINは選択しているアンプの歪みを調整するもので、BASSなどの4つはイコライザです。「RIG BOLUME」はそのアンプ単体の音量を調整するもの。

いやあこのリグ単位でそれぞれの設定ができるというのが最高です。普通のアンプならまずクリーンでいい音作って、その上で歪み足していったりするじゃないですか。でも、歪みにちょうどいいイコライジングをしてクリーンに戻してみるとあんまりしっくりこなかったり。経験あると思いますが、全部の状態で最適な音を作るってなかなかできません。結局、全部の音をだすアンプの設定はどれか一つになるわけですから。
ところがKemperなら使いたい音それぞれに最適なイコライジング、歪み、ボリュームの設定ができる。これがね、過去普通のアンプを使っていた身からすると感動的。音作りに関して一切妥協する必要がない。出したい音それぞれで最適解を見つけて保存すれば、一つのライブでクリーンから数種類の歪み、空間系まで全部の音が最適な状態になる。「歪みでいい感じに聴こえるようにしたらクリーンのハイが強すぎるんだよなー」みたいな悩みとは無縁のギタリスト人生になります。

あと、「PRESENCE」がついていることも非常にありがたい。最近のアンプってあんまりついてないんですよね。ただ、「PRESENCE」があると音作りの幅がめちゃくちゃ広がるというか、いい感じにできます。ちょっと抜けが悪いなという時とか、「PRESENCE」をちょこっとあげれば、音のニュアンスをほとんど変えずに抜ける音になりますし、「このライブハウス、高音がキツイな」と思ったら「PRESENCE」を少し下げると、音のニュアンスはそのままキツイ部分だけカットすることができます。

フロントパネル右:空間系の最適調整が可能

Kemperフロントパネル右:空間系の最適調整が可能

だいぶ長くなりましたが、いろいろとややこしいKemperのフロントパネルもあと4つのノブと5つのボタン、1つのインプット端子を残すのみとなりました。疲れた。何文字書いてるんだろ。

ではまず4つのノブから。上段がディレイ、下段がリヴァーヴとなっていて、ディレイは「FEEDBACK」「MIX」、リヴァーブは「TIME」「MIX」となっています。
実はおんなじ設定がエフェクターボタンを長押しして調整できるので、僕はあんまりここで音を作ったことはありません。まあノブの名前から分かる通り、ディレイとリヴァーブを設定するやつですね。

そしてその下の「TAP」というボタン。これがまた最強。これがあればディレイとかトレモロとかのニュアンスを曲ごとに最適化できる。とかいっておいて、僕は使ったことはほとんどない。そういうエフェクターそんなに使わないので。
まあ何をするところかっていうと、テンポを決めるところです。テンポを決めて、そのテンポに合わせていろんなエフェクターを動かします。ディレイだったら曲のテンポの倍速で鳴らしたりとか。
ちなにに、フットコントローラーにもTAPがついていて、これは押してオンオフするだけじゃなく、踏み続けると直前の演奏から自動的にテンポを検知してくれるんだとか。最高か。使わないけど。

で、TAPの左下にある十字に並んだ「RIG」という4つのボタン。これはRIGを選択するだものです。ちなみに僕はPCで音を選んで入れて、スタジオで細かい音調整をする、という感じなので、ここもまあほとんど使ったことがない部分ですね。
Kemperには「RIG manager」というPCソフトがあるんですが、これがもう最高で、慣れたらKemper本体はほんと、イコライザ周りの微調整くらいでほとんど触らなくなると思います。これついれ書き始めたら時間がかかるのでまたどこかの機会に紹介できたらと思います。

その右はギターのシールドのインプット。見れば分かる。以上。

はい、フロントパネルについてはこんな感じ。続いて裏面みてみましょうか。

リアパネル左:ほとんど使ったことない

Kemperリアパネル左:ほとんど使ったことない

Kemperリアパネル。まあメカ好きにはたまらない見た目をしているんですが、この写真に写っているもの、ほぼ使ったことないです。
とりあえず名前だけ書いておくと、左上段が「RETURN INPUT」「DIRECT OUTPUT/SEND」「MONITOR OUTPUT」となっていて、下段が「S/PDIF」「MIDI」「SWITCH/PEDAL」となっています。
今紹介したもの、本当にこの一年で一度も使いませんでした。名前からなんとなく機能が分かるものもありますが、どうせ紹介するなら使った上で紹介したいので今回は割愛。

リアパネル中央:フットコントローラーや基本出力

Kemperリアパネル中央:フットコントローラーや基本出力

ここは説明できますよ。写真でもいろいろ刺さっている通り、一番よく使います。「MAIN OUTPUT」となっている部分が、スピーカーに繋いだり、ライブではPAに音送る時に繋いだりする場所です。真ん中に赤い「GROUND」というボタンがあって、これは他のアウトプットにもついているんですけど、グランドリフトスイッチというやつです。
グランドリフトスイッチというのは、グランドノイズ、まあアースが不十分だとかそういう系のノイズを防ぐもの。まあなんか変なノイズあるなとおもったら押しといたら大丈夫です。
写真ではオーディオインターフェース経由でPCとスピーカーにアウトしてるので、このMAIN OUTPUTに繋いでいます。

下の段には「NETWORK」と「USB」、「POWER」があります。まず、POWERは説明いらないですよね。電源です。以上。
で、NETWORKという名前がややこしいですが、Kemperのフットコントローラーをつなぐものです。すごいですよね。今時のフットコントローラーとアンプって、LANケーブルでつなぐんですよ。初めてみた時ビビりました。
で、USBはPCとKemperをつなぐもの。またどこかで書きたいと思いますが、RIG managerを使って音作りするときは基本ここに繋ぎます。

リアパネル右:パワー・アンプ

Kemperリアパネル右:パワー・アンプ

ようやく最後、リアパネルは短く終わってよかった。ほとんど使ったことなかったことが不幸中の幸い。Kemper購入前でこの記事を読んでいる方、安心してください。Kemperの全機能の10%くらいしか活用していませんが、立派にバンドマンやってます。

はい、最後は一つだけ。「SPEAKER OUTPUT」です。まあキャビネットにつなぐ時につなぐものですね。僕が持っているKemperはパワーラックというモデルで、パワー・アンプが内蔵されています。パワー・アンプが入っていないモデルもあって、その場合はこのアウトプットはありません。まあみたことないので確かなことは知りませんが、多分ないんでしょう。

ヘッドアンプとか使っている人は知っていると思いますけど、この端子から直接オーディオインターフェースとかに繋いだり、家のスピーカーに繋いだりすると壊れます。お気をつけて。
まあこれはそれくらいですね。ライブの時はここからキャビネットに繋いで音を出しています。家弾きではまず使わないです。

次回はKemperフットコントローラーとRig managerを紹介

はい、お疲れ様でした。これだけ書いた僕もお疲れですが、読んだあなたもお疲れだと思います。
ただまあ、僕は余談というか無駄話が多いのでこの文章量になってしまいましたが、これまだKemperの各スイッチとかの説明しただけで、使い方の説明は何もしてません。それくらい膨大な機能を持っているんです。
真空管のロマンに憧れる気持ちもわかりますが、実際いい音でライブしたい、レコーディングしたい、って時はKemperが圧倒的優位。真空管と違ってトラブルもないし、一度作った最高の音をそのまま保存しておけるし、何より、リグ単位で最高の音を作れるから、特にライブの音は間違いなくKemperの方がよくなる。

ということで、次回はフットコントローラーとRIG managerの紹介をしようと思います。あとRIG EXCHANGEも。
少なくとも僕の使い方においてですが、RIG managerがアップデートされてからKemper本体を触る機会が減りました。RIG managerで音探して好みに調整して、スタジオとかライブでは環境による微調整を行うだけ、という感じです。

ということで、次回がいつになるか、そもそも本当に書くのかもわかりませんが、次回もお楽しみに。

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