【TMGE106】ベストアルバムを名盤とよばない風潮に警鐘

【TMGE106】ベスト盤を名盤とよばない風潮に警鐘-ミッシェルガンエレファントおすすめアルバムリスナー向け

どうも、ヤスイです。
今日は僕が好きなアルバム、ミッシェルガンエレファントの「TMGE106」を紹介します。

「え、それベスト盤やで」

はい、わかります。僕も同じことを何度も言われてきました。たしかにベスト盤というのは、必ずしもアーティストが作ったアルバムというわけではありません。TMGE106もメーカーの渡辺佳紀という方が選曲しています。
アーティスト自身がプロデュースしたアルバムのように、コンセプトやその時の衝動のようなものは込められていないかもしれません。

それでもいちリスナーがいいっていうんだから、好きなアルバムとして紹介していいと思うんですよね。

好きなアーティストの好きな曲を聞かれて、通ぶってシングルのBメンを答えるようなプレッシャーは音楽にいらない。

THME106|初期のミッシェルがつまった1枚

それぞれの曲も取り上げていきますが、まずはTMGE106を紹介します。

ミッシェルガンエレファントが長く在籍したコロンビアから2000年12月13日にリリースされたベスト盤です。
まずタイトルですが「TMGE」は説明するまでもなくthee michelle gun elephantの略称ですね。「106」というのはそれまでにあったミッシェルの楽曲が106曲あったからということらしいです。

僕が高校1年生の頃に中古で購入して、ミッシェルにどハマりするきっかけになった1枚です。バンドスコアも買って毎日のように弾いていた記憶があります。

だからこそ、
誰か「ミッシェルでどのアルバムが好き?」
僕「ん〜1枚だけ挙げるならTMGE106ですね」
誰か「え、でもそれベスト版やでww チバさん選曲関わってないらしいでww」
とか言われると、
「(いや、ベスト盤とかチバさんが選曲してないとか十分知ってるし、ベスト盤否定するなら最初からベスト盤以外で質問するとか「初期のミッシェルらしいアルバムは?」「ツアー行ってみたかったアルバムは?」とか別の聞き方あるやろ。そう聞かれたら僕も「初期ならcult grass starsとか、アベさんのカッティングが冴えまくってるHigh Timeが好きですね」とか「Chicken Zombiesとギヤ・ブルーズはライブ映像もよく見るんで、タイムスリップしたら行ってみたいですねー」くらいいうわ)」
となります。

なんでバンド好きってコアになればなるほどベスト盤とか初期の音源に傾倒するんでしょうね。そういうのが負担になって新しいファンを傷つけるんですよ。

チバユウスケ-ミッシェルガンエレファント
チバさんもこんなに丸くなるんだから、ファンもそろそろベスト盤を認めるくらいの柔軟さを持ってもいいと思うんですね。

この記事書くにあたって「Chicken Zombies」とか「High Time」「CASANOVA SNAKE」で検索してみたんですね。他にどんな記事があるのかなって。するといろんな記事がヒットするんですよ。「ミッシェルガンエレファントを名盤で振り返る」とか「邦楽シーンの転換期に打ち立てた金字塔」とかそんなふうに紹介されているんです。
でもTMGE106に関する記事ってほとんどないんです。

「Chicken Zombies」とか「High Time」もめちゃくちゃいいアルバムですけど、ミッシェルが解散してあと数年で20年が経つという時に新しいファンに向けて紹介するものじゃないと思うんです。
The birthday聴いて「チバさんかっこいいー」ってなって、「昔ミッシェルガンエレファントってバンドやってたんだ」ってなって、「ちょっとミッシェルの曲も聴いてみよう。どれがいいかな」ってなった時、「High Time」とか聴かなくていいです。もっと後で聞いてください。
まずはベスト盤聴いて代表曲とかわかりやすいやつ聞いてまずはミッシェルガンエレファントを好きになる。昔日本にこんな素晴らしいバンドがいたんだということを知る。

その上でいろんなアルバム聴いて「High Timeってちょっと聴きにくい曲も多いけど、ギターがすげえ!」とか「cult grass starsってノリやすい曲多い!これライブハウスで聴きたいなー」とか、「SABRINA NO HEAVENはミッシェルが終わっていく姿が見えて悲しい。ってかチバさんがピアノ弾いてる⁉︎」とか、そういうふうになってほしい。

つまり「ミッシェルガンエレファント アルバム おすすめ」とかで検索した時に「High Time」とか「Chicken Zombies」ばかりというのは危険。本来好きになるはずだったファンがミッシェルの価値がわからないまま離れていっているかもしれない。

この「HORNNet」新しく始まったメディアで、ミッシェルが実際に活動していた時期に聴いてた人とかほとんどいないと思います。僕ら自身がそうですし。

だからこそ、今改めてミッシェルファンになろうとしているあなたに、「TMGE106」を紹介します。

毎度のことながら前置きが長いですが、ようやく本題。
一曲一曲紹介していきますよ。

G.W.D

1998年8月1日リリースの8thシングル収録曲「G.W.D」です。
チバさんの「ゔぁ〜」というローボイス。もうこの時点でやられる人はやられます。そしてこのベース音。ここ10年くらいの音楽シーンでは聴けないベース音です。
そしてチバさんの奇声から始まる2パターンめのギターリフ。贅沢な曲ですよこれは。

ちなみにG.W.Dというタイトルはサビにもある「がなる われる だれる」の頭文字だそう。訳がわからない。

何がすごいってイントロ、Aメロ、サビ、ギターソロなど、ずっとベースがおんなじ事してる。それでこれだけ聴かせるんだからすごいですよね。おしゃれなコード進行とか新しい展開とか無縁です。
ベースのウエノさんが「こんなフレーズ持ってきたよ」でできたイメージ。単純。

折角なのでMVも観てください。

スモーキン・ビリー

1998年11月3日の10thシングルから「スモーキン・ビリー」です。
これはもうギターリフがかっこいい。まあミッシェルの曲でギターリフがかっこよくない曲なんてほとんんどないんですけど、これはかなりの上位。ミッシェルファンの中でも好きな曲の上位にあげる人が多い曲です。
これもギターリフが2パターン。ほんとこの頃のミッシェルはギターリフが贅沢。僕も高校生の頃文化祭でやりましたね。だってギターの魅せ場がずっと続くんですよ。カッコつけたい高校生ギタリストはフレデリックとかじゃなくてこういう曲をカバーしなさい。ああいう曲はボーカルしかモテない。

Aメロのぶっといグリッサンドとかほんとにテレキャスから出てるんですかね。ひょっとしてこっちはチバさんのギターから出てるんですかね。ソロ中もあるし。なんかのインタビューで読んだ気がしないこともないんですけど、まあアベさんのテレキャスから出てるということにしましょうよ。そっちの方がロマンがある。

これもMV見ておきましょう。やっぱロックバンドのMVはこうじゃないと。余計な演出もなく暗いところでガンガン弾いて歌って叩く。これがかっこいいんですよね。

MVではAメロの「ブヴーン」っていうフレーズをアベさんが弾いてますね。そりゃそうなんでしょうけど、やっぱりテレキャスにフェンダーアンプであの音が出るとは思えないからレコーディングでは違うセットなんでしょうね。それとも何か魔法があるのか。

ハイ!チャイナ!

アルバム『Chicken Zombies』に収録された1曲「ハイ!チャイナ!」
気持ちいい三拍子。頭が揺れる。それにしてもギターもベースも音が太い。普通こういうストローク、ノリ感の曲はもっと軽い音で踊らせるでしょう。どういう神経してるのかわかりませんけど、最高か。

あとイントロのギターチョーキング。チョーキングの幅があってねえぞアベフトシ。この1発録りって感じ。好きな人にはたまんないですよね。曲の終わりの不揃いな感じとかたまんないですよね。

聴きどころはやっぱりチバさんのハーモニカ。何度か出てくるんでぜひ注目して聴いててほしい。カッコいい。アベさんのギターソロからバトンタッチされたところは鳥肌モノ。
歌詞なんて聴かなくていい。たいしたこと言ってないから。そのかわり全体のサウンドを聴いてほしい。

こちらはライブ映像を。いやかっこいい。音がすごい。フェンダーのアンプってそういう音出すために作られた訳じゃないはずなんだが…

ブラック・タンバリン

1996年3月1日記念すべきメジャーデビューアルバム「cult grass stars」から「ブラック・タンバリン」です。これもミッシェルガンエレファントを代表する1曲。
印象的なベースライン(似たようなベースラインさっきも聴いたとか言わないで。G.W.Dとは音もリズムも違うから)から始まるんですが、この曲のポイントはキュウちゃんのドラムが可愛い。Aメロにはいるハイハット2発とか普通にダサい気もするんだけど、なんかいい。

え、ギターソロがハイ!チャイナ!とほとんど一緒じゃないかって?そんなこと言ってたらミッシェルは聴けませんよ。

こちらもライブ映像を紹介。このころのチバさんはほんと可愛い。名物チバダンスも見れます。なんかウエノさんの髪型も可愛いし。

リリィ

1996年10月19日リリースの3rdシングルより「リリィ」です。これも素晴らしい1曲。どれも素晴らしい曲ばかり。順位なんてつけられない。これがベスト盤の良さです。
印象的なサビから始まるんですが、ラストにもう一個大サビが。これはライブだとダイブが起こりますね。禁止ですよダイブは。

こちらはMVを。いきなり「エーゲ海に捧ぐ」って、そういう感じの曲だったんですね。もっとコンクリ固めの崩壊寸前の建物みたいなイメージが浮かんでましたよ。
でもMVの撮影場所はそんな感じ、コンクリ固めの廃墟的な。なんやねん。ちなみにエーゲ海というのはギリシャの超オシャレなリゾート地。

アウト・ブルーズ

1998年9月1日リリースの9thシングル「アウト・ブルーズ」
いやだからギターリフよ。テレキャスターにフェンダーアンプでその音は出ないって。ソロとか音潰れてるやん。まあそれがいいと言ってしまえばそれまでなんですけどね。
この曲はほんと曲の最初から最後までギターソロみたいなものなので、ぜひ全国のギタリストに聴いてほしい。たぶんアベさんも適当にやってるから完コピとかする必要ないですし、リフと展開、ある程度のコード感がわかれば適当にやっても楽しく弾けます。

これもライブ映像がいいですね。やっぱりウエノさんのパフォーマンスはさすが。

why do you want to shake?

インディーズ時代のミニアルバム「wonder style」に収録されている「why do you want to shake?」
やっぱり音の感じとか曲の雰囲気とか全然違いますね。「cult grass stars」にはまだこの時代の流れがある気がしますが、2枚目以降のアルバムと比べると結構違います。
この曲のギターも弾いててすごく気持ちいいんですがソロの部分のピッキングが速すぎて完コピは無理だった記憶があります。でもこのギターソロ、ほんと不思議なくらいかっこいいのでぜひ聴いてほしいです。

これもライブ映像を。なんかのテレビ出演ですかね。速い速い。絶対手がついていきませんねこの速度は。
しかしこの時のアベさん、ギターの音がすごくいい。カッティングやピッキングのニュアンスが聴こえる歪み方。あとチバさんがゆるく頭揺らしてる感じ。たまんないですね。

blue nylon shirts

High timeのアナログ盤アルバムの「is this High Time ?」(なにそれ、知らない)に収録されている「blue nylon shirts」。普通の「High time」にも収録されています。
メロウというにはギリギリのテンポ感。でもやっぱりメロウなんですよね。チバさんの歌の後ノリ感とか。若干コーラスとかリバーブがかかってそうなギター、ベースの音。ミッシェルのメロウソングって感じですね。
ギターも必要以上のことはせず、ここまで紹介してきて一番ボーカルがしっかり聞こえる曲。まあ聞こえても歌詞の半分以上は「blue nylon shirts(青いナイロンシャツ)」なんですが。

この曲もいいライブ映像があります。2002年、かなり後期のライブですが、後期だからこそ初期の曲が映えるんですよね。この1年後には解散したと考えると、メロウなギターリフがすごく響きます。音源とはだいぶ雰囲気が違いますが、それも長く活動していれるバンドを後から知る際の醍醐味です。

ブギー

メジャーデビュー3枚M目のアルバム「Chicken Zombies」に収録されている「ブギー」
これもメロウな一曲ですね。初期でこんな成熟した曲があるなんて、さすが日本を代表するロックバンド。迷いとか、葛藤が聴こえてくる歌、決して珍しい訳じゃないんですが、ミッシェルが演ると別格ですね。1回目のギターソロの音なんか少し遠くから聴こえてくるんですが、その感じに震えます。ギターソロが全部で3回あるんですがそのどれもが表情豊か。全部メロウで哀しい雰囲気なのに、その中でもいろんな表情がある。
後半のながーい間奏でベースが表情出してくるところがあるんですけど、そこもたまらない、やりきれない感じがすごく出てて、そのまま曲が終わっていくのがまたもう…

「はりついたウルサイが音なしで回るんだ ただそれくらいだろう」
「フラフラ咲いて カラカラ鳴いた 続いていくんだろう」
なにが言いたいのかは正直よくわかりませんけど、なにを伝えたいかはなんとなくわかります。

ブギーはライブ映像もいいんですけど、ぜひMVを。赤い海がフェードしていくところとか、工場をゆっくり回してるところとか「え、解散するの?」っていうくらいの雰囲気があるMVです。

バードメン

6thシングルで「Chicken Zombies」にも収録されている「バードメン」
これはもう、またギターリフが最高の一曲。聴いた瞬間から何かを打ち抜かれたような衝撃があります。僕がミッシェルガンエレファントにハマったきっかけにもなった曲ですね。
ギター初めてすぐの頃、頑張って弾いていた記憶があります。決して難しい曲ではないんですけどアベさんのギターはクセがすごいというか、他に似た曲がないんですよね。

もうこの曲はずっとサビ。ギターリフからずっとサビみたいなもんで、お腹いっぱいになります。

「暗がりでセビレ痺れたいなら イナズマを呼んできて欲しいと言え」
チバさんの書く詩は基本訳がわからないんですが、この曲はさらに訳がわからない。1mmも絵が頭に浮かばない。ただミッシェルがライブしている絵はすぐ浮かぶ。
ライブバンド、ロックバンドの1曲ですね。

とか言っといてMVを紹介します。バードメンとか、飛べとかさんざん言っといていきなりマンホールから地下に降りるという演出。で、ラジコンでなんか飛ばしてるし。
そんでマイクはたぶんドラム用のやつ。そんなことするのナンバーガールの向井秀徳くらいと思ってました。でもよくよく見てみたらライブでも結構このタイプのマイク使ってますね。

Baby,please go home

blue nylon shirtsと同じくHigh timeのアナログ盤アルバムの「is this High Time ?」に収録されている「Baby,please go home」。普通の「High time」にも収録されていますが、そちらは7分以上あるロング版。TMGE106に収録されているのは2分ちょっとのショート版です。

最初のテキトーさ。ゾクゾクしますね。この曲も始まった瞬間からかっこいい。歌がもう家で聴いてても手が上がります。この記事は実家に帰ったタイミングで書いたんですが、思わず障子をぶち抜きそうになりました。そういう感じて、超上がる曲です。
この曲もバードマンと同じくずっとサビ的な曲。テンポ感がいいんでしょうね

この曲はぜひこのライブ映像を。速すぎてチバさんの歌が早口みたいになってます。で、たぶんダウンで弾こうとしたソロをアベさんが諦めるという。いや、ホント、カッコいいライブ。こんなにカッコいいほかで見たことない。

VIBE ON!

1998年1月7日リリースの7thシングル「VIBE ON!」
聴いたらわかると思いますが新年早々これをシングル化するかね、といった1曲です。完全にライブ用におろされた曲だと思うんですが…
まあ、ギターが鳴り始めた瞬間から最高です。ただこれレコーディングしてるんですかね。1発録りとかそんなレベルじゃなくてライブ音源にしか聴こえない。
2番のVIBE ON!のコーラスで思いっきりふざけた声いれてる人がいるんだけどこれはウエノさんか?

これはやはりライブ映像をみてほしい。しっかし、両サイドの2人は白シャツが似合わないですね。まあそれはさておき、最高のライブパフォーマンス。アベさんのギターソロはどうやったらあんな音出るんでしょうね。
それで、気づきましたか?ライブの方が音が音源よりキレイなんですよ笑。わけがわからないでしょう。

ジェニー

ミッシェルガンエレファントの中では珍しいポップス系の曲です。ゴリゴリのロックンロールサウンドが苦手な人はこの曲から聴いてもいいかもしれませんね。ファンからするとアベさんそんなリフも弾けたんだってなります。
1回消えたと思ったドラムがまた戻ってきてベースも入って「お、あとワンコーラスあるか⁉︎」と思ったら消える。どこまで本気でやってるのかよくわかりませんが、これも一種の大人の駆け引きなのかもしれません。

この曲はここではふさわしくないかもしれませんが、ラストライブの映像を。ミッシェルの中では異色のこの曲をラストライブでもやったんですね。
後期の曲ではあまりないんですがチバさんが踊ってます。でも時折ふと止まって俯く瞬間が。最高に楽しい曲なのに100%楽しんでいる人が誰もいない。みんなどこか淋しそうで辛そうで。
ラスサビからのアウトロらへんのチバさんの表情なんて「あーもう一回演りてえ」なのか、複雑な表情してます。なんてったって、ラストライブのアンコール前最後の曲ですから。

リボルバー・ジャンキーズ

2000年リリースの「カサネバ・スネイク」から「リボルバー・ジャンキーズ」
この曲も高校生の頃から何度も弾いた思い入れのある曲です。ミッシェルファンの中でも特別な1曲と言っていいかもしれません。

この曲はとにかく歌詞がカッコいい。
いきなり「世界の果てにボサノバが鳴り響いて」ですよ。どんな世界だよ。それでその世界イメージさせておいてこの曲調。世界感がすごいことになっています。基本わけがわけがわからないんですけど、なんというのか、世界感ですよね。デカい。チバさんがなにを想像してこの詩を書いたのかわかりませんけど、デカい世界が感じられます。

これもすみません、ラストライブのライブ映像を。「Thank You Rocker’s! I Love You Baby!」という印象的なセリフに続いて「Byby Jenny, Byby Danny , Byby Billy, Byby Kerry」とこれまでの曲にサヨナラを告げるチバユウスケ。
このラストライブ、本当に最高です。

世界の終わり

1stシングル「世界の終わり」この曲でデビューして、音楽シーンに衝撃を与えたんです。すげえロックンロールが出てきたぞって。まあ僕その頃2歳8ヶ月くらいなんで全然知らないんですけど。
まあ、「ミッシェルガンエレファントで1曲だけ選ぶなら?」という質問で一番多く手が上がるであろう代表曲です。1stシングル、つまりミッシェルガンエレファントが最初に世間に届けた曲で、ラストライブのアンコール最後、つまりミッシェルガンエレファントが最後に届けた曲です。
ミッシェルガンエレファントを「”世界の終わり”に始まって”世界の終わり”に終わったバンド」と表現してもいい、それくらい重要な曲です。

やはり印象的なのは歌詞。世界の終わりという大きなテーマに対して、歌詞の中身は1人の人間(たぶん狂ってる人)が別の誰かについて歌っている。歌っている人の話は出てこない。もう1人が世界の終わりを待ち焦がれている間、歌っている人はなにをして、なにを感じていたんだろう。
そんな不思議な曲です。

<1番Aメロ>
悪いのは全部 君だと思ってた
くるっているのは あんたなんだって
つぶやかれても ぼんやりと空を
眺めまわしては 聞こえてないふり

<2番サビ>
世界の終わりが そこで見てるよと
紅茶飲み干して 君は静かに待つ
パンを焼きながら 待ち焦がれてる
やってくる時を 待ち焦がれてる

この曲はラストライブの映像で観てほしいとも思いましたが、やっぱり1st、その時のミッシェルガンエレファントをみてほしいと思います。ということでMVです。アベさんがケバケバのレスポールタイプのギターを弾いてるというのが超貴重。赤い部屋のときはケバケバのレスポールで外で演奏するときは黒のテレキャス。何か意味があるんでしょうか。
双眼鏡が随所に登場するMV。双眼鏡っていいですよね。個人的な好みかもしれませんが、ロックスターとオーディエンスの埋まらない距離感みたいなものを感じます。最後、3人が双眼鏡で囲んでチバさんを視ている。距離は近いのに距離感が遠い。イカれたパフォーマンスを冷静に観るオーディエンス。所詮はエンターテインメントだという諦めも、決して届かない存在である憧れも感じます。

GT400

2000年2月2日リリースの11thシングル「GT400」です。中期の名曲ですね。TMGE106のリリースが200年12月です。TMGE106に収録された曲の中では一番新しい曲です。曲調も「G.W.D」や「アウト・ブルース」「スモーキン・ビリー」のような荒々しいギターリフではなく大人しい印象。
GT400という名前はたぶんバイクですよね。ただGT400がリリースされた頃、GT400という名前はなかったそうです。ただこのあとホンダからシルバーウイングGT400というバイクがリリースされるんですね。ただこのホンダシルバーウイングGT400、ビッグスクーターなんですよ。さすがにチバさんがビッグスクーターをイメージしてこの曲を書いたとも思えないのでやっぱり想像上のバイクなんでしょうね。

バイクをテーマにして「400の黒いやつで」とか言っておきながらミッシェルの中ではスロー系のテンポで淡々とした曲。サビもないですし。アベさんのソロも単音でキレイなメロディ。
「どっかいっちまえばいい」で終わるこの曲。この頃からミッシェルは後期と呼ばれるようになりますが、なにかあったんでしょうか。

MVも個人的には名作。ウエノさんが口髭はやしてること自体は珍しくないんですけど、このちょび髭感。キュウちゃんもハットとかかぶってるし。アベさんはいつもどおり。チバさんはポケットに手を入れた状態で淡々と歌う。

ダニー・ゴー

そしてミッシェルガンエレファントが産み出した106曲から締め括りに選ばれた曲が「ギア・ブルーズ」に収録されている「ダニー・ゴー」です。
ギア・ブルーズでもアルバムの最後を飾ったダニー・ゴーはまさになにかの締めくくりにふさわしい曲。これ聴いて今日はゆっくり寝ましょうよ。

この曲について特に書くことはないです。というか長い文章書いて疲れました。

この曲は野外フェスでも映えるんですよ。まあ聴いてくださいこのベース音。もう弦楽器の音というより一種の破裂音です。寝れないわ。
で、アベさんの左手首の袖からちょっと見えるんですけど、フジロックのパスつけてるんですよたぶん。真面目か。演者で、しかもステージ上がる時まで(笑)

ミッシェルガンエレファントに限らずベスト盤を評価しましょう

はい、今日は長々とミッシェルガンエレファントのベストアルバム「TMGE106」を紹介しました。
まあなにが言いたいかはすでに言った通りなんですけど、改めて聴くとやっぱり「TMGE106」は素晴らしい。名盤って言っていいと思うんです。「あのバンドの名盤ってどれだろうな〜」って考える時、多くの人がベスト盤を最初から省いている気がする。
まあ名盤の定義とかがあるわけじゃないので、明確ではないんですが冒頭で紹介した「え、それベスト盤やで」みたいな反応に傷ついた人は少なくないと思います。

別に僕もTMGE106がミッシェルで間違いなく一番好きなアルバムかって言われると違うかもしれません。
僕はギタリストなので、同じくギターやってる人と話すときは「cult grass stars」とか「High Time」が好きって言っています。別に嘘ついてるわけじゃなくて、ギターに着目したらこの2枚は頭ひとつ抜けています。

そんなこんなで、僕は「cult grass stars」を聴いてから寝ます。おやすみなさい。

TMGE106じゃないのかって?
この記事書くのに何度も聴いたから3ヶ月は聴きませんよ。お腹一杯です。