こんにちは、HORNnet編集部です。
今日はサブスク、つまり定額聴き放題のストリーミングサービスについて書いてみようかと。
皆さん、サブスク使ってます?
Apple MusicとかSpotifyとか、そういうやつです。ここ数年でかなり広がって、CDの役割はどこへ…という気がします。
余談ですが、サブスクは東京事変の解散にも絡んでるらしいです。なんでも東京事変は「CDを売るため」に結成したバンドだとか。レコードが主流だった時代に、CDの価値や役割を世に広めたいという思いがあったそうです。
で、東京事変が大活躍した2000年代、CD全盛期ですね。それが2010年代に入り、サブスクサービスが普及し、CDはCDとしての役割を終えた。東京事変としては十分やり切って、CDもしかるべき役割を終えたから解散、ということらしいです。単なる都市伝説なのか、事実なのかは知りませんが、事実だったらロマンがありますね。
東京事変はさておき、レコードからCDへ、CDからサブスクへという変化は、多くのアーティストに少なからず影響を与えています。
最近ではサブスクでしか曲を出さないこと、逆にCDでしか曲を出さないこと、さらに立ち返って、レコードやカセットテープでリリースするなど、音楽そのものではなく何でリリースするかを売りにしているアーティストもいます。
そんなサブスクですが、リスナーにとっては定額で聴き切れないほどの曲があって、非常に便利。アーティストにとってもCDを買うよりずっと低いハードルで多くの人に聴いてもらえるチャンスがある。
HORNnetでも以前、「サブスク論争」というテーマで、アーティストがサブスクをどう考えているのかを紹介しました。
そもそもサブスクって種類ありすぎて何選んだらいいか分からなくね?
ということで、今回のテーマを思いついたわけです。
僕はAmazon Music Unlimitedを使ってますけど、本当にそれがベストな選択肢なのかは分かりません。ただAmazonでキャンペーンしてたから使っているというだけ。ちなみにHecatoncheir sistersのスマイ、ドウチはApple Musicだったと思います。意外な事にSpotifyがいない。
サブスクサービスを既に使っている人も、使ってみようと思ってるけどよく分からない人も、まあサブスクの魅力とは何かというところから考えてみましょう。
音楽サブスクサービスの魅力
サブスクの魅力は何かって、どうでももいいかもしれないけど重要です。だって、CDにはCDの価値があって、サブスクにはサブスクの価値がある。音楽を真剣に消費するなら、どういう魅力を持ってサブスクを使うのか考えないといけない。
とか言ってみましたが、まあどうでもいいので聞き流してください。とりあえず個人的に感じる価値は次の2つ。
音楽との距離が近くなる
サブスクのおかげで音楽との距離が近くなるというのは絶対あります。単純に音楽を聴く時間が増えました。聴く音楽の種類も増えました。相当好きじゃないとCD買おうってなりません。シングルで平均1500円、アルバムで4000円、気軽な買い物ではないですからね。
サブスクだと何をどれだけ聴いてもお金は変わらないので、ちょっと話題になったアルバムとか、友達から勧められたアーティストとか、気軽に聴けます。
古いバンドと出会えるのもいいですね。Queenの映画「ボヘミアン・ラプソディ」を公開後すぐ観に行ったのですが、帰りにはAmazon Music UnlimitedでQueenを聴いてました。サブスクがなかったらなかなかできません。
プレイリストという新しいアルバム
賛否両論あると思いますが、プレイリストもサブスクが生んだ新しい音楽の楽しみ方だと思います。例えば「家事をしながら聴きたいJ-POP」とか「令和にリリースされたJ-ROCK」とか。
これまではアーティスト発信のアルバム単位で聴くことが普通でしたけど、最近はプレイリストが多いですね。プレイリストに入って売れるアーティストもいるみたいです。
確か僕も初めてあいみょんを聴いたのは何かのプレイリストだった気が…
まあアルバムはアルバムという一つの作品なので、アルバムを順番通りに通して聴くことは大切なんですけど、プレイリストが新しい楽しみ方を提供してくれるのも確か。
逆に音楽の価値が下がった気もする
もちろんいい面だけではなくて、音楽の価値が下がったなーと思うこともあります。アルバム単位で聴かなくなったのもその一つですね。曲って、単体でいい悪いじゃなくて、本来はアルバムとかシングルいう一つの作品の中で役割があるわけです。3曲目を魅力的に聴かせるための2曲目とか、アルバムの余韻に浸りながら聴くボーナストラックとか。
ただプレイリストで聴いたり、シャッフル再生したりしていると、そういう聴き方をしなくなります。結果、アーティストが伝えたい本来の価値が損なわれることもあります。
あと、CDってジャケット・盤面・歌詞カード・帯とかいろんな要素で成り立っていて、それら全部合わせて一つの作品。そういう認識がなくなるのは悲しい気もします。サブスクデもジャケットくらいはありますけど、アーティストによっては歌詞カードはもちろん、盤面とか、盤面の裏面とか結構凝ってますから。
音楽サブスクサービスの選び方
まあサブスクにも良い面悪い面いろいろあると思いますけど、総じて音楽と増え合う機会が増えるのはいいことかなと思います。
ということで、サブスクサービスの選び方ですね。サブスクサービス、本当に多い。しかも違いは誤差レベル。ということで何を基準に選んだらいいかですが、僕は惰性でAmazon Music Unlimitedを使ってる人間なのであまり信用しないでください。
月額費用とアカウント体制
サブスクサービスの多くは月額制。月額費は重要です。100円の違いしかなくても、3年使えばアルバム一枚分くらいの差にはなります。どれも月額数百円から千円少々なのであまり意識しないかもしれませんが、長期的に使うことを考えたら小さい差ではありません。
同時にどれだけのデバイスで使えるかもちょっと意識しておいた方がいいかもしれませんね。僕はAmazon Music UnlimitedをiPhone、iPad、iMacのそれぞれで利用していますが、どれかログアウトしないと聴けません。まあiPhoneとiMacが大半なので特に不自由していませんが。
曲数
ここが一番重要ですね。せっかく契約したのに好きなアーティストの曲がないと価値も激減。まあApple musicに出してるアーティストは大体SpotifyもAmazon Music Unlimitedにも出しています。ただ稀に、特定のサブスクサービスだけ先行配信したりする人もいます。例えば、最近だと「女王蜂」の「BL」という曲。ドラマ「10の秘密」のオープニング曲で本来は2/19発売のアルバムに収録されている曲なんですが、ドラマ第3話終了後の1/29からApple MusicとSpotifyとあと何個かで先行配信という形で先駆けて聴けました。ただ、Amazon Music Unlimitedでは聴けませんでした。
まあアーティストがどのサブスクサービスで先行配信するかを予測することは大変ですが、もちろんApple Musicでしか出してない人、Amazon Music Unlimitedしか出してない人もいます。好きなアーティストの曲が聴けるかは事前にチェックしておいたほうがいいかもしれませんね。
あと各サブスクサービスの公式サイトに行けば大抵「何百万曲が聴き放題!」とか書いているので単純に多いものを選ぶのも一つです。
Amazon、Apple、Google、スポティファイ、この辺の王道サービスを利用しておけば曲数が少なくて困ることはほぼない。
UI・音質・機能とかは気にする人だけ
UI (操作性)とかは慣れたらどれも同じようなものですし、音質も正直そんなに気になります?てか各サービスが提供する音質の限界を超えるようなヘッドフォン使ってる人そんないます?
まあ僕はあまり気にしなくていいかと。まあハイレゾ対応の音響環境を整えている人は気にしてもいいかもと言う程度。
あと検索性とか、プレイリストの作りやすさとか、そういうのは結構あるかもしれません。Google Pley MusicはGoogleが世界一の検索エンジンを作ってるだけあって検索性が高いという噂も聞きますが、Amazon Music Unlimitedも検索性が悪いとは感じません。
まあこの辺は実際に使ってみないと分かりません。だいたいどれも30日とかの無料期間があるので、実際に使ってみて判断するといいと思います。ちなみに僕はSpotifyの操作性に慣れなくてやめました。
いろいろ調べたけどオススメできる音楽サブスクは6種だけ
ではここから主要サブスクサービスをいろいろ見ていきたいと思います。ただし情報はこの記事執筆時点の物であることに留意。曲数なんて時間が経てば増えますし、無料期間とか値段もチョコチョコ変わります。
もし実際と違っても文句言わず、ちゃんと公式サイトを見て調べてくださいね。
で、これから紹介するのは6種類だけです。他にも、Line MusicとかYouTube Music、dヒッツ、RecMusic、KKBOXとか全部で14種類調べたんですけど、あえて使う必要があると感じたのはこれから紹介する6つだけでした。
まあ、これらも利用者がいるということは何かしらの魅力があるということなので、興味があれば調べてみてください。
Apple Music|6,000万曲に飛び込もう。

Appleが提供しているサービス。「6,000万曲に飛び込もう。」というキャッチコピーがいいですね。さすがApple。同じくApple製品のApple Watchとの連携や自動プレイリスト作成などは魅力かもしれませんね。さらに24時間ON AIRのラジオステーションや世界各国のランキングも搭載。
iTunes時代から音楽業界に影響を与え続けてきたApple。個人的な印象では、リスナーだけでなくプレイヤー、つまりアーティストやレコーディングエンジニアにも使っている人が多いです。
僕は無料期間だけ使ったことがあるのですが、あんまり使いやすい印象はなかったですね。iPhoneユーザーは特に考えず使っている人も多いと思います。あと、iTunesを使ってた人もそのまま使ってるかもしれません。
月額料金は個人プランで980円、家族プランで1,480円です。家族プランになると6つのアカウントが使えるのが魅力ですが、まあプラン料金はぶっちゃけ、これから挙げるサービスどこも大差ないです。めちゃくちゃ安いところも高いところもない。
Amazon Music Unlimited|どこでも好きな音楽を好きなだけ


Amazonが提供するサービス。なんといっても6,500万曲以上が聴き放題と圧倒的な曲数が最大の魅力。
ちなみにAmazonにはPrime Musicというサービスもあります。ややこしいですよね。この2つは同じアプリを同じように使用しているため、機能や操作性などに変わりはありません。違いはただ一つ、楽曲数です。Amazon Music Unlimitedは6,500万曲を提供しているのに対し、Prime Musicは200万曲とかなり差があります。まあAmazonプライム特典の音楽聴き放題サービスという立ち位置からすると十分な数かと思いますが。
僕は冒頭でも言いましたが、基本的にAmazon Music Unlimitedを使っています。慣れているということもあるかもしれませんが、アプリの画面操作がしやすいですね。
月額料金は個人プランで980円(Amazonプライム会員の場合:780円)、ファミリープランで1,480円、さらにEchoプランで380円です。対象のスマートスピーカーを持っている人はかなりお得に音楽が楽しめちゃいます。
Google Play Music|音楽をいつも手元に


大手検索エンジンGoogleが提供しているサービス。4,000万曲が聴き放題です。Androidにソフトウェアが搭載されているため、Androidユーザーは使っている人も多いと思います。
Google Play Musicに契約すると「YouTube Music Premium」も無料となります。これは大きいメリット。広告なしは割とどうでもいいけど、YouTube Music PremiumだとYouTubeのバックグラウンド再生ができる。アーティストのMVやライブ動画も広告なしで、バックグランドで楽しめる。これをカウントすればGoogle Play Musicがダントツで一番たくさん音楽コンテンツが聴けるサブスクですね。
月額料金は個人プランで980円、ファミリープランで1,480円です。ちなみに無料プランもあります。まあ、無料プランは広告があったりスキップ機能が使えなかったりと何かと不便ですが、Googleアカウントさえあれば試せます。
ANiUTa|アニソンまみれ。


株式会社アニュータが運営する世界初かつ世界最大のアニソン特化サブスクサービス。配信楽曲は10万曲以上で、「創聖のアクエリオン」「けいおん!」などアニソンが楽しめるのはもちろん、ゲームソングやボカロ・特撮ソングなど、様々な楽曲が配信されています。
アニソンってアニメの世界観と歌詞がリンクしたり、アニメと曲が強く結びつくことで楽しみ方が何倍も広がりますよね。昔に比べ、声優さんがコンサートやライブなど展開することも多くなりました。CDの売上が激減していると言われている中、日本のアニソンは世界で人気です。
月額料金は有料コース600円です。そして無料コースがあります。料金はお得ですがパソコンで聴けないのが唯一の難点かなと。
AWA|新しい”好き”が見つかる




サイバーエージェントとエイベックス・デジタルの共同出資によって設立されたAWA株式会社が提供するサービス。配信楽曲は6,000万曲で、リコメンド機能により、音楽の好みを自動で分析し、曲をおすすめしてくれるのが特徴です。さらにイコライザ機能や気になる音楽に向けてスマートフォンをかざすだけで音楽の波形を認識し、数秒でアーティストと楽曲を特定することができる音楽認識機能など、まさに音を楽しむ機能がしっかり搭載されています。
月額料金はスタンダードプランで980円。さらにアーティストプランがあり、1アーティスト270円、2アーティスト540円、3アーティスト810円と最大3組まで登録可能です。スタンダードプラン・アーティストプランはライブチケットの先行予約販売やライブ音源の公開など、AWAだけのオリジナル特典も付いてくるのだとか。ただ、対応アーティストがまだまだ少ないのがネックではありますが。
そして無料プランもあり、広告なしで好きな曲を指定して聴けるオンデマンド再生やプレイリスト作成など機能が充実しています。ただし、月に20時間までと時間が決められています。通勤時間とかちょっとした時間に活用したい人は試してもいいかもしれません。
Spotify|新しい音楽との出会い




スウェーデンの企業スポティファイ・テクノロジーが運営するサービス。配信曲数は5,000万曲以上、プレイリストの数は30億以上と膨大な数。プレイリストやシェア機能を通じて新人アーテイストがブレイクしたり、自国より海外で先に人気が出たりしているため、アーティストと世界中の音楽ファンを結ぶプラットフォームと呼ばれています。
また、Spotifyは経営理念として「海賊版撲滅」をスローガンに掲げ、海賊版データの違法ダウンロードより手軽に音楽を聴く形へ変え、海賊版の利用者を激減させたと言われています。
月額料金は個人向けで980円、Duo(2つのアカウント)で1,280円、ファミリー(最大6つのアカウント)で1,480円、学割プランで480円と様々なプランがあります。
さらに無料プランもあり、シャッフル再生のみで曲が自由に選べないなどの制限はありますが、1曲まるまる聴くことができるため、作業用BGMとして利用するなどでお試しとして無料プランで試す価値は十分あります。ちなみに無料プランを利用し続けていいのだろうかとお悩みの方、アーティストへの印税は広告収入から支払われているのでご安心を。
AWA登録してみようかな
特に深く考えずAmazon Music Unlimitedを4年ほど使っていますが、今回改めてサブスクについて調べてみました。どれも似たようなものだとは思ってましたが、実際似たようなものです。
ただ、AWAは使ってみたくなりました。流れてる曲のタイトルがわかるって、めちゃくちゃ嬉しい。時々ライブハウスでBGMとして流れてる音楽をスマホで録って「これ〇〇って曲なんだー」って盛り上がってるのを見かけますが、AWA使ってたらできるんですね。羨ましい。
ご飯食べに行った時に流れてるUSENとか、いいなと思う曲流れてもタイトルわからずそのまま忘れてしまったり。音楽好きにとっては大きな損失ですよね。
ということで僕はAmazon Music UnlimitedからAWAへの乗り換えを検討します! ただプライムユーザーだから、実際どれくらいコストかかるんだろう。
あとGoogle Play Music。YouTube Music Premiumがついてくるのはかなり魅力です。
ということで、サブスク検討中の方の何かヒントになればと思います。
こんにちは。
価値あるサブスクは6種類だけ、という強引で大胆な割り切りは素敵だと思いましたが、その根拠が少し分かりにくかったです。
それぞれ同じように見えてきちんとウリがあると思うんですが、その辺が分かりにくかったですね。
正直なところ、安く音楽を聴く、というなら、選択肢はSpotifyの無料版のみで、AWAが操作感の良さと制限時間が緩やかな点であとに続くかな、という程度でしょう。
あと、アマゾンのプライム会員なら、アマゾンという選択肢はもちろん強烈です。
自分はプレイリストの豊富さ、自由さでSpotifyを選んでいます。といっても、実はマイナーなものは、ある特定のところにしかないため、そこそこヘビーな複数ユーザーだと思います。
自分が選ぶ基準にしているのは、先も触れたプレイリストの自由さ、です。
例えば、アップルは、アルバム全部をプレイリストに入れると、曲順が変わってしまってアウト。
AWAはそもそも100曲までだし、公開するのは8曲だけ、とそもそもコンセプトが違うように感じられます。
ということで、ここでもやはりSpotifyだけ残ってくるんです。
あと、KKBOXのアジアの楽曲の豊富さは、なかなか捨てがたいですよ。