こんにちは。HORNnet編集部です。
ライブが軒並み中止・延期となっています。この開催されなかったライブはチケット代が返金されているケースが多いかと思いますが、あなたはこのお金を何に使いますか?
未来のライブのために貯金・服や化粧品など物を購入・飲み代に使う…人の数だけ使い方は無限にあります。SNSを見ていると、過去の自分が払っていたお金にも関わらず、思わぬ臨時収入だ!と何かに使おうとしている人が多い印象です。その中でも特に、音楽関係にお金を使おうと各アーティストのオンラインショップでグッズを購入していたり、CDやDVDなど購入している人が多く見られました。
そんな数々の投稿の中で気になったのが、これを機にずっと欲しかったレコードプレーヤーを買おうかなと検討している人。その中の大半が欲しいけど何を買ったらいいかわからない、と呟いていました。そんなあなた方の背中を押せたらと思い、今日はレコードプレーヤーについて書きたいと思います。わたしも持っていないし知識が全くないので、これを機に知って購入したいなと思っています。
レコードプレーヤーとは
レコードプレーヤー、一言で言えば「アナログレコードを再生する音響機器」です。
レコード盤を水平に乗せて一定速度で回転する台「ターンテーブル」・レコード盤から音を取り出すのに重要な「カートリッジ(レコード針)」・カートリッジの位置やバランスを取り、溝に合わせて動くよう調整する「トーンアーム」・レコードを再生していない時にトーンアームを保持したり固定している「アームレスト」・レコード針の上げ下げを補助する「リフター」など、様々なパーツで構成されています。
これらのパーツは一般的なレコードプレーヤーには付属されていることが多いですが、稀に付属していない場合もあるため、購入の際は付属品の有無を確認する必要があります。
また、上記以外にレコードを聴くために重要なものがあります。それは「フォノイコライザー」です。アナログレコードの出力される音は小さいため、レコードプレーヤーで読み取った音波信号をそのままアンプなどに出力しても聴くことができません。一般的な機器で使えるよう音を整えてくれる役割を担う「フォノイコライザー」が必要となります。
これも一般的なレコードプレーヤーには内蔵されていることが多いです。が、音質にこだわる人も多いため、非内蔵タイプもあります。非内蔵タイプの場合、外部フォノイコライザーもしくはフォノイコライザー内蔵型アンプの購入が必要となります。そしてお持ちでなければ別途スピーカーも必要となります。この辺は専門外のため、興味がある方は検索サイトを駆使して調べてください。
そしてレコードプレーヤーの中にも種類があり、主に以下2種に分類されます。
・オーディオ用・・・操作部分が比較的シンプル
・DJ用・・・スクラッチプレイなどの操作をすることが前提
その他、ターンテーブルの回転方式など語るとキリがありません。とりあえずレコードを聴いてみたいという程度であればこだわりも何もないかと思うので、オーディオ用レコードプレーヤーひとつ買えば聴ける状態のものを購入すれば問題ないかと。
レコードとCDの違い
ここで一つ、そもそもレコードとCDの違いってご存知でしょうか?
これくらい知ってて当然かもしれませんが、めちゃくちゃ簡単に説明すると「レコードはアナログ・CDはデジタルと記録方法が異なる」ことが最大の違いです。一般的な音楽CDは20Hz〜20,000Hzの間の音だけを取り出し、デジタル処理して記録されています。これは人間が聞こえる音の範囲と言われており、CDは人間に聞こえない範囲の周波数がカットされています。
それに対しレコードではアナログで記録しているため、状況によっては20,000Hz以上の音など、デジタル処理時に取り出されない音も録音されています。CDとレコードを比べるとレコードの方が音がいいと言われているのは、これが影響しています。まあ実際のところ、人の聴力には個人差があるため、わかる人とわからない人がいると思いますが。
YouTubeにもCDとレコードを聴き比べている動画がたくさんあったので、一部ご紹介。
現代の音楽技術は進化しているため、違いがわかりづらいと思いますが、個人的にはレコードの方が温かみがあるというのでしょうか、優しい音という印象です。
お勧めレコードプレーヤー
少し難しいことも書きましたが、結局のところ何を買えばええねんって話ですよね。わかります。わたしが調べて良いなと思ったレコードプレーヤーをご紹介します。
Gadhouse Brad |ヴィンテージレコードプレーヤー
Gadhouse Brad |ヴィンテージレコードプレーヤー
価格:16,900円(2020年8月現在)
スピーカー内蔵に加え、Bluetoothから音楽を流すことも可能。さらにオーディオジャックも付いているため、ヘッドフォンからでも聴けちゃいます。
簡単に音量を調整できるつまみや機能選択コントロール、再生/一時停止のリフトレバーも付いており、使いやすさにも考慮されています。
ION Audio |レトロ調 ミュージックプレーヤー
ION Audio |レトロ調 ミュージックプレーヤー
価格:20,000円(2020年8月現在)
スピーカー内蔵多機能レコードプレーヤー。なんといっても最大の魅力はレコードだけでなくCD・カセット・AM/FMラジオも対応しているところ。
また、USBで音源の再生/録音ができたり、Bluetoothでスマートフォンから音楽を流せたり、ヘッドフォン端子も付いているため、すきな時にすきな方法で音楽を楽しめちゃいます。
audio-technica|ステレオターンテーブルシステム AT-PL300
audio-technica|ステレオターンテーブルシステム AT-PL300
2020年8月現在、生産終了(販売当時の価格:12,600円)
レコードをセットしてSTARTボタンを押せばフルオート再生ができ、誰でも簡単に使えます。また、フォノイコライザーが内蔵されているため、フォノイコライザー内蔵機器を持っていない場合でも、アンプとスピーカーがあれば繋げます。
今まで紹介したレコードプレーヤーはどちらかといえば女性がすきそうなデザインでしたが、これは男女問わず選びやすいデザイン仕様。
D&L SOUL|DL-636BP
D&L SOUL|DL-636BP
価格:7,990円(2020年8月現在)
ステレオスピーカーおよびバッテリー内蔵により、持ち運び可能なプレーヤー。屋外でも約4時間使うことができ、すきな場所でレコードを聴くことができます。さらにBluetooth対応・USBやSDカードの差し込みも可。
見た目もレトロなスーツケースを模したボディでオシャレです。
DENON|アナログデコードプレーヤー DP-500M
DENON|アナログデコードプレーヤー DP-500M
価格:77,091円(2020円8月現在)
全国有力販売店の売れ筋データを集計し、2019年売れ筋レコードプレーヤー1位として選ばれたプレーヤー。制御系に芯ズレのない高精度な回転・立ち上がり時間0.3秒と俊敏な操作・回転安定性など、この価格帯で最高の設計を施されたモデルです。
なお、別途フォノイコライザー内蔵型アンプもしくはフォノイコライザーおよびスピーカーが必要となります。やや上級者向けかもしれませんが、よりアナログの上質な音楽に触れたい・機器をカスタマイズしたいという人はこれ一択。
最後に
まずレコードプレーヤーって安価なものも多いんですね。知りませんでした。
この記事で取り上げたもの以外にもレコードプレーヤーはたくさんあるため、調べれば調べるほど悩むかもしれません。わたしも何を買うか悩みまくっていますが、個人的に興味があるプレーヤーは「ION Audio レトロ調 ミュージックプレーヤー」です。少し話が脱線しますが、わたしは中学生の頃、カセットテープですきなラジオ番組を録音していました。その録音した番組から流れる音楽を更に別のカセットへダビングし、今でいうプレイリスト的なものを作っていました。おそらく実家にはまだそのテープが眠っているはずなので、これを買えばそれも聞けちゃうってのがやばい。
レコードプレーヤーを買った後は何のレコードを買うか悩む人も多いかと思いますが、基本的に持っているCD音源のレコードver.をお勧めします。CD音源とレコード音源の違いが分かってより音を楽しめるので。ただ、レコードになっていない場合も多いかと思うので、その場合はすきなアーティストのものでもジャケ買いでももう何でも可。中古レコード店とか行ってみて気の向くまま購入…楽しすぎるでしょ。
最後に、レコードプレーヤーを手にして音楽生活を更に充実させよう!