ライブハウスに愛を込め、曲を鳴らす2組|四星球とキュウソネコカミ

リスナー向け

こんにちは。HORNnet編集部です。

少し前の話になりますが、2021年2月21日に放送されていたフジテレビ系列「Love music」を見てわたしは感動しました。

この日の放送はトークゲストがヤバイTシャツ屋さん。本来、この番組でトークゲストとして出演した場合は1〜2曲ほどライブ演奏を見せてくれるのですが、ヤバイTシャツ屋さんはテレビでの初歌唱を紅白歌合戦と宣言しているため、トークのみ出演。

その代わりといってはなんですが、ある2組のバンドがライブハウスについて歌った曲を演奏してくれました。

その2組とは四星球とキュウソネコカミ。今日はこの2組のバンドを紹介したいと思います。

四星球

バンドのキャリアやセールスに関係なく、ただステージ上の実力だけが問われる群雄割拠のロックシーンに“笑い”という切り札で旋風をおこし、シーンの猛者たちをも虜にしてしまうコミックバンド。

2002年、鳴門教育大学の音楽サークルで結成。
数々のメンバーチェンジを経て2009年、シンガー&脚本・演出:北島康雄、ベース&マネージャー・事務所社長:U太、ギター&小道具:まさやん、ドラム&ポセイドン:モリスの4人に落ち着く。

まるで運動会のような型破りのライブパフォーマンスに加え、森羅万象のあるあるネタをロックに昇華させた”泣けるコミックソング”が注目され、2008年より四国最大のロックフェスMONSTER baSHへ出演を重ねるようになり、2014年には同フェスで大トリを務める。

そして結成15周年を迎えた2017年1月、アルバム『メジャーデビューというボケ』でメジャーデビューを果たす。

四星球の魅力は段ボールを使って製作された小道具を使ったパフォーマンスや演者と観客での一体感が生まれた時の爆発的な面白さ。そして歌詞に泣けるものが多くあります。

コミックバンド


この曲はインディーズ時代の曲で、2017年に発売されたメジャー1stアルバム『メジャーデビューというボケ』で再収録されました。コミックバンドとは簡単に言うと、人を笑わかす演奏集団のこと。

つまんないときってあるでしょ?
憂鬱とか怒りとか苛立ちとか どうにかならんかってとき
そんなとき急に タライが落ってきたらいいのにと思う
落ってきたら全てが笑いに変わるのにって
ガッシャーン タライの音 ガッシャーン 変わる音
ガッシャーン コミックバンドの音

タライ ライライライ ライラライ
タライ ライライライ ライラライ

シンガー&脚本・演出:北島康雄はこの曲を「自分たちのことを語るオナニーソング」と言っているのを何かの記事で見たことがありますが、憂鬱や怒り・苛立ちを笑いに変え、笑いで幸せを与えるという四星球の思いがひしひしと伝わってきます。

言うてますけども


この曲は2019年2月に発売されたメジャー1stオリジナルフルアルバム『SWEAT 17 BLUES』に収録されています。もうタイトルで思わず笑っちゃいます。言うてますけどもを標準語で言うと「そう言っているんですけれども」という感じですかね。

「まあ言うてますけども」で流れは変わる
笑い声のする方へ呼ぶように呼ばれるように

まあ言うてますけども 皆様死にたくなることもおありでしょうね
生きてりゃしょうがねえ
何回ありますか?”セイ”の字書いて数えてますか?
“正しい”じゃなくて”生きる”の方のね

頑張っていかなあかんなあ言うてますけども
頑張れてんのかなこれで あってんのか これでええんかな

まあ言うてますけどって 言うてますけどって 言うてますけどって
言うてまう
言うてますけどで行けるところまで 言うてますけどで
行けないところまで

理想と現実、建前と本音をひっくり返してくれる魔法の言葉。歌詞に何度も出てくる”言うてますけど”は思わず口ずさみたくなる中毒性。そして口ずさむとツラいことが吹っ飛んで元気が出ます。

そんな四星球、2021年2月17日にアルバム『ガッツ・エンターテイメント』をリリースしました。


このアルバムの4曲目にある「ライブハウス音頭」という曲をLOVE MUSICで披露しました。

ライブハウス音頭

この曲はライブハウスを元気づけるをテーマに、様々なライブハウスあるあるが盛り込まれています。

教えたいような 隠したいような 覚えのない青アザが増える
思い出も鳴るライブハウス音頭 耳鳴りが言う「踏ん張ってこうや」

あたしもあなたも生きてた証だ 歴史の中を生き抜く魂
明日のためのライブハウス音頭 今度会うまで 生きていような

青アザや耳鳴りがライブハウスに行った証として刻まれる、当時のライブハウスの盛り上がりや行った光景を思い出して涙が出ます。

また、楽曲を盛り上げるコーラスには四星球と親交の深い全国のライブハウス関係者・イベント関係者・アーティストたち総勢100名以上が参加しています。

■コーラス参加ライブハウス
札幌 Bessie Hall / 八戸LIVE HOUSE FOR ME / 秋田Club SWINDLE / 仙台LIVE HOUSE enn / 仙台Rensa / 石巻 BLUE RESISTANCE / 盛岡CLUB CHANGE WAVE / 大船渡KESEN ROCK FREAKS / 福島OUTLINE / HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2 / MORTAR RECORD / HEAVEN’S ROCK 熊谷 VJ-1 / mito LIGHT HOUSE / 高崎clubFLEEZ / FAD YOKOHAMA / 八王子MatchVox / Shinjuku Live House Marble / 池袋 LiveGarage ADM / shibuya CYCLONE / 新宿紅布red cloth / 渋谷TSUTAYA O-East / 甲府KAZOO HALL / 松本LIVEHOUSE ALECX / 岐阜CLUB ROOTS / 静岡Live House UMBER / 名古屋APPOLO BASE / 名古屋DIAMOND HALL / 池下club UPSET / 新潟CLUB RIVERST. / 新潟LiveHall GOLDEN PIGS / 富山LIVE HOUSE Soul Power / ライブハウス福井 CHOP / 金沢vanvanV4 / 金沢AZ / 金沢EIGHT HALL / 金沢GOLD CREEK / KYOTO MUSE / 神戸MUSIC ZOO / KOBE 太陽と虎 / 姫路Live House Beta / 和歌山CLUB GATE / 心斎橋BIGCAT / 心斎橋Music Club JANUS / 梅田Shangri-La / 堺Live Bar FANDANGO / umeda TRAD / 岡山CRAZYMAMA KINGDOM / 岡山CRAZYMAMA 2nd Room / 広島HIROSHIMA CLUB QUATTRO / 尾道BxB / 広島ALMIGHTY / LIVE HOUSE 米子 AZTiC laughs / LIVE HOUSE 松江 AZTiC canova / 出雲LIVEHOUSE&STUDIO APOLLO / 周南 RISING HALL / 徳島club GRINDHOUSE / 高松DIME / 高松festhalle- / 松山SALONKITTY / 松山WstudioRED / niihama Jeandore / 高知X-pt. / 高知CARAVAN SARY / 福岡BEAT STATION / 福岡LIVE HOUSE Queblick / 大分T.O.P.S BittsHALL / 大分 club SPOT / 大分 toPLUS / 佐賀LIVE HOUSE GILES / 鹿児島 CAPARVO  / 鹿児島SR HALL / 鹿児島WALK INN STUDIO!

■コーラス参加イベンター
WESS / GIP / HOT STUFF PROMOTION / キョードー北陸 / FOB企画 / SUNDAY FOLK PROMOTION / 清水音泉 / CANDY PROMOTION / DUKE / BEA / PM Agency

■コーラス参加アーティスト
ATSUSHI(ニューロティカ)/ オメでたい頭でなにより / コザック前田(ガガガSP)/ 古墳シスターズ / THEイナズマ戦隊 / THE冠 / the telephones / SCOOBIE DO / セックスマシーン!! / teto / 突然少年 / 怒髪天 / トモフスキー / N∀OKI、NOBUYA、侑威地、HIROSHI(ROTTENGRAFFTY)/ NUBO / 花団 / Hump Back / YAMATO、RYO、HIROKI(ORANGE RANGE)/ 福岡晃子 / フラワーカンパニーズ / 前川真悟(かりゆし58)/ 茂木洋晃(G-FREAK FACTORY) / ヤバイTシャツ屋さん / ヤングオオハラ / 夜の本気ダンス / LONGMAN

音楽を愛する人々の思いがギュッと詰まったライブハウス応援歌。音楽がすきな人であればこれを聴いてなにか感じるものがあるはず。

キュウソネコカミ

エッジが効いたダンサブルでキャッチーなサウンド、身の周りの事柄への愚痴や文句を込めた世界観の無い歌詞、そして、エモーショナルで逆ギレ気味なMCとライブスタイルが特徴。

2009年12月、大学の軽音楽部内で就職活動に敗れた者達を中心に兵庫県・西宮で結成。2010年より関西のライブハウスにてライブ活動を開始し、現在はVo./Gt.ヤマサキ セイヤ・Gt.オカザワ カズマ・Ba.カワクボ タクロウ・Key./Vo.ヨコタ シンノスケ・Dr.ソゴウ タイスケの5人体制。

アンダーグラウンドからオーバーグラウンドまで、比較的色々なジャンルのバンドとの対バンを重ねるもライブでの取り置き(チケット予約枚数)一桁の時代を1~2年程経験。
そんな状況を打破したのは、2012年に発売した2枚の音源リリース。これに伴って全国ツアーを実施し、各地で動員が増え、コンスタントにライブ取り置きも二桁を超えるようになる。その後、数々のフェスに出演し、知名度を上げる。

そして2014年4月1日、ビクターに入団しついにメジャーへ。6月に『チェンジ ザ ワールド』をリリースする。

キュウソネコカミの魅力は観客を気遣ったライブパフォーマンス。俺以外ダイブ禁止とVo./Gt.ヤマサキ セイヤのみ観客の頭上に来たり、どこでどう盛り上がればいいかを教えてくれるため、キュウソネコカミのライブに初めて行く人でもたのしむことができます。そして人々が感じている悶々とした日常を代弁してくれる歌詞が多くあります。

ファントムヴァイブレーション


この曲は2013年10月に発売された『ウィーアーインディーズバンド!!』に収録されています。ちなみに曲名のファントムヴァイブレーションとは、掲載電話の着信がないにもかかわらず携帯電話が振動したかのように錯覚する現象:ファントム・バイブレーション・シンドローム(幻想振動症候群)より。

誰よりも君見つめてる
好きなあの子よりも長く
一日2時間は見てる
小さな電化製品を
発達し過ぎた文明
手のひらの中に世界が
現実よりも現実な
僕らのリアルを蝕む

電話もメールも
アプリもラインも
すぐに見ないと 気になる

バイブが鳴っても
どうせメルマガ
それでも見ないと
気になる

あぁどうしよ
僕らはいつも寂しくて
人との繋がりばかり求めて
結局誰ともリアルの繋がりは無くて
それでも君は俺を呼ぶ
(e)<「スマホは
もはや俺の臓器」

スマートフォンが生活の一部と化した現代社会をディスる曲。この曲が世に出て7年が経ちますが、今でもある光景。ついつい見ちゃう日常の風景を代弁してくれています。そして何より”スマホはもはや俺の臓器”がパワーワードすぎる。

冷めない夢

この曲は2020年1月に発売されたミニアルバム『ハリネズミズム』に収録されているリード曲。曲名の冷めない夢は今まで夢や目標がなかった彼らが見つけた”キュウソネコカミを追い続け挑み続けたい”という夢に向け、この熱が冷めないということで”覚める”ではなく”冷める”と表現しているのだそう。

友達が夢を叶えてく 誰かの野望が果たされる
やりたい事やり続けて生きたいだけだ
自尊心なんか下がってく 元気なふりして迷ってる
他人事栄光スワイプでそっと流した

俺たちは冷めない夢を追いかけ続けるだけ
俺たちは冷めない夢に挑み続けてるだけ

どうなるかわからない 叶うかもわからない 大きな夢を 冷めない夢を
どうなるかわからない 叶うかもわからない 理想の人生を 冷めない夢を
追え

バンド結成10周年、自分たちのことを歌い、決して諦めることなく険しい道を進むという決意表明の歌。ストレートな歌詞が心に突き刺さります。

そんなキュウソネコカミ、2021年1月13日にアルバム『モルモットラボ』をリリースしました。


このアルバムの1曲目を飾る「3minutes」がLOVE MUSICで披露されました。

3minutes


この曲はコロナ後に初めて作られた曲で当時、毎日のようにメディアで言われていた3密(密集・密閉・密接)という言葉をネガティブな意味ではなくポジティブな意味で捉えようと曲にしたのだそう。

密集!密閉!!密接!!!
ライブハウスへようこそ ここでしか得れないもの
ライブハウス生きる場所 代えはきかないぜ

密集 でしようぜモッシュ たまに浮くぐらいのやつ
密閉 音も熱も逃がさねぇぞムンムンだ
密接 声に出して叫び放て非日常 あらゆる飛沫飛ばせここじゃみんな対等だ

無くても死なない 無くても死なない? 無くても死なない…
けどこれが俺たちの生きがい

3つの密がたのしいのがライブハウスだろと常にライブを行っていたキュウソネコカミだからこそ歌える曲。
確かに”無くても死なない”場所ではありますが、再びライブハウスで音楽を思い切り届け、全力でたのしめる日が来るようにという希望も込められています。この曲も音楽がすきな人であればなにか感じるものがあるはず。

ライブハウスは決して悪なんかじゃない

以上、本日はライブハウスについて歌う2組についてご紹介させていただきました。

ライブハウスって暗くて怖い場所というダークなイメージが付きがちなので一人ではなかなか行きづらいとか思われていますが、全くそんなことはなく、日常でツラいことがあった時に逃げれる場所というか、音楽を浴びることでその時だけはツラいことを忘れることができたり、心が軽くなったりする場所なんですよね。

そんな居心地のいい場所が新型コロナウイルスにより悪と言われてしまったことが悲しくもありますが、再びあの景色をこの目で見て味わえる時まで頑張って生きよう、決してここで止まってはいけないと改めて感じました。

また、今のライブハウスはきちんとコロナ対策が行われていることが浸透しているため、逆に行きやすくなったという声もあります。3密が良い人もいればあまり好ましくない人もいて、密にならないことによりたのしめている人もいます。

最後に、ライブハウスは決して悪なんかじゃありません。誰もが安心してライブハウスで心から音楽をたのしめるその日が来るまで、生きましょう。
そしてその日が来たら全力でアーティストを、ライブハウスを、盛り上げよう。

ではまたいつか。

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