こんにちは。HORNnet編集部です。
好きなアーティストのライブが近くでするから行きたい、でもライブハウスってなんか怖そう。行くのに勇気がいる、っていうか一人で行っていいの…?とお悩みの人も多いと思います。
今日はそんなあなたへ、ライブハウスにどうやって行ったらいいか、どう楽しんだらいいかを伝えたいと思います。かれこれ10年以上ほぼぼっち(1人)でアーティストのライブを見ているわたしだからこそ、書ける記事だと思っています。
まずはチケットを手に入れよう
まずはライブを観るため、チケットを手に入れましょう。手に入れる方法は主にこちら。
1.専用サイトで購入(前売価格+手数料)
2.取り置きシステムを使い購入(前売価格)
3.当日券をライブハウスで購入(当日価格)
それぞれ特徴がありますし、イベントによって使えたり使えなかったりあるので一つ一つ説明していきますね。
1.専用サイトで購入

チケットを購入するところからすでに戦いは始まっている
チケット購入サイトでアーティスト名で検索し、行きたいライブがあれば枚数と支払い方法・チケットの受け取り方法を選び購入します。
チケット購入サイトはこの辺りが有名どころです。
- イープラス https://eplus.jp/
- チケットぴあ https://t.pia.jp/
- ローソンチケット https://l-tike.com/
支払い方法やチケットの受け取り方法は各サイトによって異なるため、ヘルプかどこかしらを見てください。
ちなみにチケット購入サイトを経由するため、プラスで手数料を支払わされます。
なお、インディースバンドのライブチケットは取り扱っていないこともあるので、事前にオフィシャルサイトやSNSなどをチェック。最近はpeatixのような気軽に電子チケットを発券できるサービスもあるようです。手数料などはかかるものの、楽ですしもっと普及してくれるといいですね。
2.取り置きシステムを使い購入
はいきた、専門用語「取り置き」。取り置きとは、チケットを事前に購入しなくても、ライブハウスの受付でアーティスト名と自分の名前を伝えるだけで買えるシステムです。
アーティストのオフィシャルサイトやSNSで「ライブの日時」「あなたの名前(本名でなくてもなんでも可)」「枚数」を伝え、承りましたと返信がきたら予約完了。
当日、ライブハウスへ行き、受付の人に「(アーティスト名)を観に来た(予約時に伝えたあなたの名前)です」と伝えると前売価格でチケットが購入できます。
これは売れていないインディーズバンドがよく使う手法で、専用サイトで購入できないものは大抵このパターン。
余談ですがこの取り置きというシステム、出演者側は当日どれだけのお客さんが入りそうか把握でき、お客さん側はネットで購入する時にかかる手数料がかからず、当日支払いなのに前売価格で買えるため、双方にとって有益なシステムです。
ただアーティストにTwitterのDMで連絡するとか、ちょっと敷居が高いですよね。でも取り置きを採用しているインディーズバンドは絶対喜ぶので、DMでもリプライでも、気軽に送っちゃって大丈夫です。

インディーズバンドは取り置きが入ればタンバリンを叩いて喜びます
3.当日券をライブハウスで購入
その名の通り当日、ライブハウスへ直接行き、買います。ただし、チケットは当日いきなり行って購入するため、当日価格となります。相場的には前売価格より500円ほど高くなるようです。
ただしSOLD OUT公演の場合は当日券の発売はありません。当日券の販売有無はアーティストかライブハウスのSNSをチェック。
まあ、ライブハウスの前を通りかかって、めちゃくちゃ面白そうでつい入っちゃったとかでない限り、当日券を購入する機会はほとんどないでしょう。
他にもチケットを手に入れる方法はありますが、長くなりそうなので今回は省略します。
チケットを手に入れたら当日に向けていざ準備。
ライブに行く準備をしよう
チケットを手に入れたらライブ当日を待つのみです。が、デートの際、お店を下調べしたり勝負服を用意するのと同じように、準備しておくに越したことないです。
3点ほど、やっておいたことがいいことを紹介します。
1.ライブに行く格好を決める
2.お釣りが出ないよう必要なお金の準備
3.体調を整える
1.ライブに行く格好を決める
一応、法にさえ触れなければどんな格好でもいいです。が、あなたが行くところは比較的暗いところで人が密着するライブハウス。周りの人が不快な思いをしないよう、また、自分自身を守るため、ある程度は節度を守りましょう。
▼髪型
密着したライブハウスでは髪の毛が絡まったり、人の口に入ってしまうことがあります。髪が結べる長さの人はなるべく結びましょう。結ぶといっても後ろの人がステージ見えなくなっちゃうお団子はNG。ポニーテールも人に当たる恐れがあるので、なるべく下の方でくくりましょう。
稀に孫悟空ばりに髪を立てている人がいますが、後ろの人がステージ見えなくなっちゃうので、ライブハウスでは控えてください。ライブハウスにお洒落などいらん。
▼アクセサリー
なるべく身に付けないがベスト。付けるのであれば人に当たらないように細心の注意を払いましょう。アクセサリーは時に人を殺めます。
また、普段メガネの人は熱気で曇るし落として人に踏まれたりするかもしれません。なるべくならコンタクトがオススメ。そんなに激しいライブでない・前の方で観るつもりはないという人はメガネでも可。ただ壊れても知らん。
▼服装
Tシャツ・ズボンと動きやすい格好がベスト。Tシャツ寒くないかって?ライブを舐めとんのか。ライブハウスは始まると熱気ムンムンでものすごく暑くなります。特に密着するくらい人が入っていると長袖は間違いなく汗をかきます。
でも冬とか寒い時期のライブもありますよね。その時はパーカーなど、すぐ脱ぎ着でき腰に巻ける羽織れるものを用意しておきましょう。
ちなみにTシャツはあなたが観に行くアーティストのTシャツを着ていると、アーティストはすごく喜びます。アーティストは案外そういうところを見ています。
スボンは素材に注意。激しめのライブの場合、ジーンズ素材だと汗をかいて重たくなります。肌にペタペタ貼りつくわ動きづらいわで不快感しかない。
女性はパンツが見えるくらい短いスカートは控えましょう。ライブハウスにはごく稀ではありますが、痴漢や痴女が紛れています。個人的にはパンツが見えず、生足もあまり見えない程度のスカートがオススメ。逆に圧迫されず動きやすいこともあるので。
▼鞄
できれば手ぶらがベストですが、難しい場合も多いと思うので、持って行くのであればなるべく小さく体にフィットする小さい鞄にしましょう。手ぶらって奥さん、荷物はどうすればいいのって?後で説明するのでとりあえず読み進めてください。
▼靴
長時間立っていても足が比較的痛くならない動きやすい靴を用意しましょう。スニーカーがベスト。
わたし背が低いから…とヒールで来る人がいますが、ヒールは凶器です。踏まれたら痛い。
同様の理由で踏まれたらダメージ大のサンダルとかで来るのもやめましょう。ここまで見たあなたは察していると思いますが、ライブハウスは別名、戦場なのです。
2.お釣りが出ないよう必要なお金の準備
ライブハウスにはお釣りももちろんあります。が、お釣りを渡すことで入場に時間がかかります。特に1万円なんて持ってきた日にゃ更に時間がかかってしまいます。
あらかじめ必要とわかっているお金はお釣りが出ないよう、準備をしておきましょう。
取り置きシステムを利用していたり当日券を購入する場合、チケット代が必要です。お忘れなく。
他にも専用サイトで購入した人も含め、ライブハウスに入るには別途「ドリンク代」が必要となります。一般的には消費税増税により、600円としているところが多いみたいです。稀に500円のところもあり。
別にわたしドリンクいらないからドリンク代は払わなくてもいいよね、というそこのあなた。それはできません。
ライブハウスは「飲食店営業許可」を取り営業しているため、法律的に飲食店扱いとなります。飲食店なので飲食物にお金を支払ってもらわないといけません。
また、ライブハウスの経営にもドリンク代が大きく関わっています。
ドリンクがいらなければ終わった後、缶チューハイかペットボトルジュースと引き換えて持って帰ってください。それか最悪、引き換えなくても可。
3.体調を整える
意外と忘れがちなこちら。ライブハウスの多くの会場はスタンディング(立ちっぱなし)となります。当日しんどくてライブ行けなくなった、当日急にしんどくなった…とならないよう、体調を整えましょう。
よく食べてよく寝る。これ大事。
あと言い忘れていましたが、ライブハウスの音って割とでかいです。アホみたいにでかいです。慣れていないと頭や耳の奥が痛くなります。
そうならないよう「耳栓」を着用することをおすすめします。最近ではアーティストも耳栓着用を推奨していますね。
【耳栓】
明日から「ライブ用耳栓」の販売を始めます。https://t.co/J9fqSqtl3I
グッズではありませんが、
「キュウソ耳栓」より高機能です。遮音ではなく耳守る。価格は1200円。
※物販にてコインをご購入いただき、物販コーナーのガチャガチャで購入する形です。 pic.twitter.com/Y4A5QWbJNb— キュウソネコカミ (@KYUSO_NEKOKAMI) November 18, 2016
ちなみにわたしは生音がすきなので、どんなアーティストが耳栓を推奨しても今のところ使うつもりはありません。
準備が整ったらいよいよ当日です。
ライブハウスへ行こう
開場時間(OPEN)までにライブハウスへ行きましょう。あまり早く行きすぎると会場や近隣に迷惑をかけてしまいライブハウスが今後営業できなくなる可能性もあるため、開場時間の5分前着が理想的。ライブハウスがトラブルになる原因の多くは、ライブの騒音とかではなく来場者のマナーなんですよ。前ノリしてコンビニの駐車場制覇したり、夜中まで騒いだり…
おそらくライブハウス付近に人だかりができていると思うので、そこにいればスタッフさんが呼びかけてくれます。大きなライブハウスの場合、ざっくりした整理番号順に並んでいることが多いです。その場合、近くにいる人もしくはスタッフさんにどこにいればいいか聞いてください。
この時、大荷物を持っている人は荷物を最小限に抑えるべく、コインロッカーやクロークを使いましょう。
クロークとはコインロッカーの代わりに手荷物を預ける場所のことです。大抵ライブハウスに行くと、スタッフさんが「クロークありまーす。大きな荷物のあるお客さんは必ず利用してくださーい。」と言いながらうろついているので、「クローク1袋ください」といってお金を払えばビニール袋をくれます。わたしはあまり使ったことがないのですが、おそらく500円ぐらいです。その袋に荷物を詰め入場時、受付の人に荷物を渡してください。
コインロッカーはライブハウスに用意されていることが多いですが、すぐ埋まります。近くの駅にあるロッカーがオススメです。
なお、コインロッカーやクロークを使う場合、貴重品は絶対に預けないようにしてください。万が一なくなっても保障できないので。
ライブハウスの場所が分かりにくいケースも…
スマホのナビでスムーズにたどり着けたらいいですが、小さなライブハウスは大体よくわからない場所にあります。都会のライブハウスはだいたい高架下か地下、本当にこれであってる?って不安になるようなビルの中が多いです。外観や入口を知らなければ、ナビを見ながら前を何度も往復することだってありえます。
にも関わらず、ウェブサイトに親切なアクセス情報を書いてくれているライブハウスは少数派…
そんな時はYouTubeやTwitterで行くライブハウス名を調べてみましょう。親切な人が道案内動画を公開していたり、そうでなくても過去そのライブハウスに行った人が外観の写真を載せていたりします。
いよいよ入場
ライブハウスは大抵、整理番号順の入場となります。
自分の整理番号が呼ばれたら進み、受付の人にチケットとドリンク代を渡してください。
取り置きや当日券を購入する方は既にチケットを持っている人が入場後に入れるのでご注意を。
なお、2アーティスト以上が出るライブの場合、受付の人が「お目当てのアーティスト」を聞いてきます。すぐ答えられるよう、正式なアーティスト名を1組言えるようにしておいてください。
なぜいちいち聞いてくるのか?これは呼んだお客さんの数によってアーティストが貰える金額が変わったり、バンド毎に集客を集計しどれくらいお客さんが来たか確認するためとなります。元気よく答えてください。
ちなみに、SOLD OUTしていないアーティストのライブはスタッフさんの呼びかけというものが存在しないため、直接ライブハウスの中にある受付まで行ってください。人が少ないとクロークすらありません。世のインディーズバンドもスタッフさんが「クロークありまーす」と言ってくれるくらいのイベントに出るようになったら一人前ですね。
入場後
ライブハウスに入ったら開演時間(START)まで自由です。アーティストの物販を見ても良し、トイレに行っても良し、ドリンクを引き換えても良し。人に迷惑をかけなければ何をしてもいいです。
物販は荷物になるため、手ぶらの人はライブ終わりに買った方が良いかもしれません。買うものが決まっていたり限定品などがある場合、無理してでもこの時に買うのがベスト。
トイレは混むので、なるべく事前に済ませておきましょう。
ドリンクはペットボトルの場合はいいですが、紙コップやグラスの場合、ライブが始まった時に邪魔になる恐れがあります。でも終演後の引き換えは混みます。いつ交換するのがいいかわたしも未だに分からないので、皆さんの良きタイミングでいいです。
観たい場所がだいたい決まっている場合、物販やトイレやドリンクは捨て、その場所を確保してください。荷物を置いて場所をキープすることはできません。

近くに行けばこんな風に機材とかまで観れて楽しいんですが、激しいバンドだと命がけです
割と激しめのライブでは「モッシュ」と呼ばれるおしくらまんじゅう状態になったり、「ダイブ」と呼ばれる頭上に人が上がって前にやってくるという現象が起こります。巻き込まれたくなければ後ろの方か壁際にいましょう。怪我するケースもあるので。いのちだいじに。モッシュもダイブも多くのライブハウスで禁止されているのですが、どうしてもテンションが上がってもみくちゃになることはあります。
だからといって入口付近にいると、後から入場してくる人の妨げになったり、扉の開閉でライブに集中できないかもしれません。ベストな位置はどこかと言われると難しいですが、人の密度が高すぎず、かと言って扉付近ではないところを探しましょう。おすすめはPAブースという音響スタッフさんがいるところ周辺です。ライブハウスにもよりますが、PAブースの近くは音がいい上、扉も近くになく、さらに人もまばらなのでライブを楽しむのにうってつけです。
待ち時間の過ごし方
場所を確保したら開演時間(START)までひたすら待ちます。ちなみにぼっちにはこの待ち時間が一番ツラい時間です。わたしもライブ行くときは大抵ぼっちなのでツラい。
友人知人と来ている場合、話をして過ごしている人が多いです。「今日何歌うかな〜?」とか「次○○のライブに行くんだよね〜」とか「職場にいる△△さんがウザい」など、何かしら盛り上がっています。羨ましい。たまに聞いているとクスッと笑ってしまいます。
他にはスマートフォンを構っていたり、小説を読んでいる人もいます。比較的暗めのライブハウスであんな小さい文字が読めるのかと疑問ですが、有効な時間の使い方だと思います。
あとはたまたま隣にいたお客さんに話しかけたり・話しかけられたりすることもあります。同じアーティストを観に来ているということもあり、大抵仲良くなれます。
めちゃくちゃ仲良くなるとSNSの交換もでき、次回以降一緒にライブに行けたりもします。わたしもテンション上がっている時やタイミングがあればたまにします。SNSは交換しませんが。
ライブが始まったら
開演時間(START)になると、お待ちかねのライブが始まります。
が、まあまあ売れているアーティストとなると、開演時間から5分ほど待たされます。学校や職場では遅刻したら怒られるのに、なぜアーティストは許されるのだろうか。
調べたところ、まだお客さんが入り切っていなかったり、アーティストの入りやリハーサルが遅れていたり、サウンドチェックに時間がかかっていたりと、いろいろ事情があるみたいです。
照明が急に消え、BGMが途絶え、真っ暗になったらライブ開始のサインです。
人に迷惑をかけない程度に自由に楽しみましょう!
もし体調が悪くなったら近くの人か近くにいるスタッフさんに声をかけて助けを求めましょう。動けるのであれば、そこにいては危険なので後ろに下がりましょう。
アーティストによっては手拍子などお客さんに促してくるケースがあります。その時は叩いているフリでもいいので、手拍子すると喜びます。
他にもアツいアーティストだと「みんなの歌声を聞かせてくれ!」とか呼びかけてくる場合もあります。もしその曲を知っていたら口パクでもいいので歌うと、これまた喜びます。
ただし、歌ってって言われていない時以外はあまり大きな声で歌わないでね。あなたの歌声を聞きにきているわけではないので。ライブハウスはカラオケではない。
終演後
アーティストの物販を見ても良し、トイレに行っても良し、ドリンクを引き換えても良し、即帰っても良し。自由です。
ただし物販やトイレ、バーカウンターは混みます。ライブハウス側も片付けなどあるため、用が済んだら即座に帰りましょう。
その時、きっとあなたは余韻に浸りながら帰ることでしょう。
最後にひと言
ライブハウスに行き慣れているからかなのか、偏見がすごい。
説得力ないかもしれませんが、この記事を読んでライブハウスへ行くキッカケになればいいなと思います。ライブさえ始まればぼっちとか関係ありません。アーティストが一人残らず楽しませてくれます。
気になる音楽があればまず調べて、聴いて、ぜひ一度ライブを観てください。音源とはまた違う音が聴けて楽しいよ。
…稀に生の方がクソ下手なアーティストがいるけど。