夜の本気ダンスに踊らされ、躍らされる。

夜の本気ダンス_アーティスト写真リスナー向け

こんにちは。HORNnet編集部です。

わたしが初めてライブハウスへ足を運んだとき、衝撃を受けたことがあります。
それは観客が(主に)曲のサビ部分で腕を上げる場面。
当時、わたしはジャンルでいうとモーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクトなどアイドルの方に興味があったため、所謂オタ芸しか知りませんでした。まあ身体揺らすくらいはあるかな〜とは思っていましたが、まさか腕のオンパレードとは。
何度かライブへ行き、その音楽が身体を動かすくらい楽しかったり、自分の中で盛り上がりが最高潮に達しているときに無意識に腕が上がることが分かりました。

今日はそんなわたしが無意識に腕を上げたり思わず踊ってしまいたくなっちゃう「夜の本気ダンス」についてご紹介いたします。…バンド名からして楽しいそうでしょ?え、曲名じゃないのかって?バンド名なんです。略称:夜ダン(よるだん)。

ちなみに今をときめくアーティスト「Official髭男dism」の略称:ヒゲダンにそっくりではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、彼らとはなんの関係もありません。4人組という点が唯一の共通点なのではなかろうか。

「夜の本気ダンス」かなりパンチが効いているバンド名なため、既にご存知の方も多いかもしれません。
わたしも2014年くらいから名前だけは知っていました。実際を音楽を聴いたのは2015年。しかもMVや音源ではなくライブでです。予備知識が全くない状態でしたが、リハからかなりブチ上がったことを今でも覚えています。
本番も最初から最後まで身体を揺らせ思わず腕が上がる曲ばかりで、持ち時間の30分はあっという間に終わりました。終わった瞬間、物販へ走ってCDを購入し、次の日から車内BGMは彼らの音楽でした。
その後、時間とお金に余裕がある限り、全国各地いろんなフェスやライブで彼らを観ました。特に2016〜2018年がピークだった気がします。今はライブに行く回数が格段に減りましたが、CDが発売されたら買いますし、音源もよく聴いています。

ここまで見たあなたはさぞかし気になっていることでしょう。一体どんな曲なのか、なにがそんなに良いのか、を。愛があるが故に長くなるかもしれませんが、今日はここで語らせてください。そしてわたしと彼らと一緒に踊りましょう。ではここでライブの中でVo.米田さんがよく言っている台詞を拝借。

「みなさん、踊れる準備はできてますか!?」

心に眠る感情を引き出せ!|B!TCH

わたしが夜の本気ダンスの楽曲を人に勧めるならまずこの曲を挙げます。

最初のギターサウンド、もうこれ聴いただけで身体揺れちゃう。そこからドラムが入り、掛け声からさらにギターとベースが加わりドラのような音。もう序盤数秒で既に楽しい。曲の途中でbitch!とかhey!とか一緒に騒げる箇所があったり、サビが繰り返されるだけのシンプルな構成。もうこれライブで盛り上がることを想定して作った曲でしかないでしょ。

「bitch」って嫌な女・尻軽女とか、女性に対する罵りとして用いられる言葉ですが、こんなタイトルでどんな歌詞なんだろうかと気になったあなたへご紹介。

Ah! 言わなくていいかい?
愛がないダンシングは
欲望のリストアップ
順番に消すだけ(ビッチ!)

簡単だろ?そこいらの女子でも知ってるさ
寂しさはどっかに置いてきな
全てを忘れられる

ダンスダンス!ゴー&ゴー
ダンスダンス!ゴー&ゴー
ダンスダンス!ゴー&ゴー
ダンスダンス!ゴー&ゴー
ダンスダンス!

女性を罵る歌ではなく、誰しもが持っている様々な感情を消して、置いて、捨てて、とにかくめちゃくちゃ踊ろう!踊ってる時くらい全て忘れちまおうぜ!っていうか普段見せていない奔放な部分見せちゃいなよ!って感じです。なんだか勇気づけられるし、意外と深い曲な気がします。
あなたも心に眠る感情を表に出しちゃいましょうよ、もう。普段言えないことも言っちゃいましょう!ただし、人間関係にヒビが入る恐れもあるため、シラフではなく、飲みの場をオススメします。いろんな意味で酒に身を任せて吐こう。

傍に来てほしい、いや来てくれ|By My Side

個人的にMVではこの曲が一番すきです。曲のテンポはさっきのB!TCHと比べるとゆったりですが、充分踊れちゃう曲。

ドラムとギターから始まり、ベースが入り、さらにVo.のギターが入って始まります。わたしの勝手なイメージなんですが、Vo.が弾くギターってあくまでリードギターのサポートと思っていました。が、夜の本気ダンスは基本的にどちらのギターも強調されているというか、それぞれの持ち味がちゃんと曲に反映されている気がします。正直、どっちのギターが弾いているか分からない曲多いじゃないですか。それがなく、どっちがどんなフレーズを弾いているのか、音楽の知識がない人でも分かりやすい。そこも彼らの魅力の一つなのかも、と不意に思いました。

曲全体に音の圧みがあり、個々の見せ場も作られていて、ただ踊らせるだけじゃなくて聴かせる・魅せるという部分がすごく意識されて作られています。この頃から全国各地いろいろなフェスにも出演し、入場規制など記録していたようなので、小型のライブハウスではなく少し大きなステージで演奏することを想定して作られた曲なのかなと勝手思ってます。
また、MVは演奏しているシーンがいろんな角度から撮っているため、普段のライブでは見れない部分が見れちゃいます。もう1秒たりとも目が離せません。途中からなにがなんだか分からないくらいぐっちゃぐちゃですが。

「by my side」は直訳するとわたしのそばで、という意味です。MVでは傍に来てよ、ねえ傍に来てくれよって歌いすぎてなのか、映画泥棒みたいなやつが大量に出てきて演奏の邪魔をしてきます。現実世界でこんなことしてくるヤツがいたらキレそう。
にしてもこの曲すごいですよね。僕の傍に来て一緒に踊ろうぜ!とも取れるし、傍に来てくれないと寂しいんだ…とも取れる。陽と陰どちらも兼ね備えています。この曲を聴くときの自分自身の気持ちや思いに合わせ、感じ方も変わる恋愛ソングなのかなと解釈してます。

踊れるだけがロックじゃない|Crazy Dancer

2016年3月に発売したメジャー1stアルバム『DANCEABLE』に収録されているリード曲(アルバム内にある楽曲で一番力を入れてプッシュする曲)です。
余談ですが、ぐるナイをはじめとしたバラエティ番組でこの曲の一部分が使われたりもします。

最初のギターサウンドがB!TCH同様、聴いただけで体が揺れる。もう序盤から最後まで歌って踊れって騒げちゃう曲です。このリズミカルでノリのいい音も勿論この曲の魅力なんですが、それに被せている歌詞がもっと素晴らしい。

Hey you 相性はなんだっけ?
I don’t know why ぼやかして
知らない表情ドキっとしたんだ Wow!
足りないないない夜明かしでも
せつないないないごまかしてんだ
君の目にノックしてるWow!

この上の歌詞と下の歌詞、見比べてみてください。

ねえYou 対象は誰だっけ?
たまにそんなことを思い出して
みても才能だって餓死したら Wow!
足りないないない夜あかしでも
きりないないないまやかしてんだ
Wait a minute ストップしてる Wow!

なんと音が重視された歌詞になっています。しかも日本語部分も歌い方のせいか英語っぽく聞こえる。鳴らす音だけでなく歌詞にもリズムを出しています。サビも「Wake up 騒いで踊り出す」と「Hey now 照合して汚したい」で音合わせてるし、Crazy Dancerでは他の曲と比べ、より音を意識して作られています。

「crazy dancer」直訳すると狂った踊り子ですが、魅力的な女性を表現しているようにも取れるし、音楽そのものを表現しているようにも取れます。これもまた人により捉え方や感じ方が変わる曲です。こうやって聴くと夜の本気ダンスの音楽って、ただ楽しいだけじゃなくてすごく奥深いんですね。

MVではVo.米田さんの軽快なステップに合わせて色鮮やかに足元が映るシーン、これを撮ろうと思った人に拍手をおくりたいです。リピートして何度も見れる。あとお気づきの方も多いと思いますが、基本的にDr.鈴鹿さんは各MVのどこかで必ずチョけているので、そこにも注目してみてください。

そもそも夜の本気ダンスとは

紹介いたしました3曲、どうでしたか?実はこの3曲、現在のメンバーではないんです。ここからメンバーチェンジがあり、現在の形となります。そもそも彼らはどんなバンドなのか、ここでご説明させていただきます。

夜の本気ダンス_アーティスト写真

画像:https://fan.pia.jp/honkidance/page/profile

2008年結成、京都出身、”夜”も昼も聴く者全てを”本気”で”ダンス”させる、米田貴紀(Vo./Gt.)、鈴鹿秋斗(Drs.)、マイケル(Ba.)、西田一紀(Gt.)から成る大注目の4人組ロックバンド、夜の本気ダンス。

各フェス&イベントでは軒並み入場規制の状態が続くなど、強烈な勢いで驀進中!ロックのピュアな初期衝動と多様なエッセンスが融合して生み出された独自のグルーヴとグッドメロディーが、躍動感溢れる”人力ダンスミュージック”に変貌を遂げ、日本中を席捲している。
引用:夜の本気ダンス公式サイト

元々はDr.鈴鹿さんが高校時代に組んでいた銀杏BOYZのコピーバンドが前身で、メンバーチェンジを経て現在も音楽活動を行なっています。

にしても何度も言いますがすごい名前ですよね、夜の本気ダンス。名前の由来が気になる方も多いでしょう。
当時フェスに出演するアーティストは横文字の多いバンドが多く、Dr.鈴鹿さんがすきな「ゆらゆら帝国」や「踊ってばかりの国」のような日本語を混ぜたバンド名にしたかったということと、当時Vo.だった女の子の自室に貼られていた大量の新聞記事の一つに夜の公園で踊る少年たちを取り上げた記事があり、それにインパクトを受け、夜の本気ダンスという名前になったそうです。

高校卒業と同時にオリジナル曲をやろうとなり、Vo.の女の子が抜け、高校時代に別バンドで共演したこともあった米田さんが入り、本格的な活動が始まります。
その後、就職活動などで忙しくなったことを理由にBa.が抜け、マイケルさんが加入。
2014年2月にタワーレコード限定シングル『B!tch』を発売した後、3月に初の全国流通ミニアルバム『DANCE STEP』を、同年11月にアルバム『DANCE TIME』をリリース。その頃からライブだけでなくフェスにも出る機会が増え、2016年3月『DANCEABLE』 でメジャーデビューを果たします。
が、同年9月、”昔から抱いていたもう一つの夢を叶えたい”という理由でGt.町田さんが脱退することとなります。脱退が決まった当時、話し合いの結果、昔から関わっている人に加入してほしいと思い、満場一致である1人の男性が選ばれます。それが現在のGt.西田さんです。Dr.鈴鹿さんが電話をかけ、スタジオに入り何度か練習を重ねる内に正式加入が決まり、現在の形に至ります。

それではここで現在のメンバーで奏でる音楽をご紹介します。

しがらみから脱したい、抜け出したい|Without You

これまでの楽曲とは少しテイストが変わり、ただ踊るだけではなく魅せる。大人の夜の本気ダンスが見れます。

今までの楽曲は最初から最後まで楽しく踊らせてくれていましたが、Without Youはサビまで焦らされます。かといって全く踊れないわけではなく、揺らしてくれます。そしてサビでもワーっと盛り上がるわけではなく。美しく踊らさせてくれるというんでしょうか。わたしはこの曲の構成がすごくすきです。

脱したくて Without Without Without Without you yeah
絡まって抜けない
どうしたって Without Without Without Without you yeah
あらがって生きていたい

「without you」直訳するとあなたなしで。目に見えないものと戦っています。おそらくメジャーデビューや脱退など、いろいろな思いが歌詞となったのではないかと思われます。変わる環境に対する思いが歌詞に忠実に表現されています。

日常を忘れよ|TAKE MY HAND

ご存じの方も多いのではないでしょうか。フジテレビ系列ドラマ「セシルのもくろみ」の主題歌でした。

これもリズムを重視した歌詞になっています。「take my hand」わたしの手をとって。まさに日常を忘れて踊ろう!酔いしれろ!って感じの曲ですね。わたしは聴き飽きたため、これ以上の紹介は省略します。

理不尽なんかぶっ壊せ!|Take it back

2019年6月5日に発売された3rdアルバム『Fetish』に収録されているリード曲です。リード曲ということもあり、もうノリまくれます。踊りたく、口ずさみたくなりますね。

MVもサビの「We’re gonna take it back」に合わせて動きがあったり、出演者がいい味出しています。

誰しもが抱える日々の葛藤。権力を振りかざす理不尽な現実をぶっ壊せ!自分を取り戻せ!ってメッセージ性の高い歌詞です。もうわたしが紹介するまでもない。歌詞が知りたい人は検索してください。

この曲やアルバムを経て、彼らは音楽で進む確かな道を見つけ歩き続けている気がします。これからもどんな音楽を聴かせてくれるのか、楽しみで仕方がない。

まだまだ語りたい魅力的な部分

夜の本気ダンスの曲やどんなバンドかを知っていただいたうえで、個人的な魅力を語らせていただきます。

1.ダンスを意識した曲調

いるじゃないですか、メジャーデビュー後を境に万人受けする曲を無理やり作るアーティスト。

彼らはインディーズ時代もメジャーデビューしてからも「ロックンロールはダンスミュージックである」を貫き通し、曲を制作しています。ここがブレ出したらわたしはファンを辞めると思います。ブレない芯の強さが良い。

2.メンバー全員の個性が引き立っている

もうこれは一人一人説明いたしますね。

まず唯一のオリジナルメンバーであるDr.鈴鹿さん。ライブではアグレッシブかつパワフルなドラムプレイを披露しています。また、主にMCを担当しており別名MCモンスターと呼ばれています。言い間違いや知識のなさで数々の笑いを生んでいます。一言で言うとアホの子です。

Vo.米田さんはライブでは誰よりも踊り、お客さんを煽ります。が、実生活ではそんなことはなく、シャイなんだそうです。女性に告白はおろか連絡先の交換もできず、打ち上げにガールズバンドがいる場合はお酒を飲むスピードが早く、話すことも打ち上げのトータルで30文字程度だそうです。このギャップがたまらん。

Ba.マイケルさんはライブでは縁の下の力持ち的な存在で、お客さんを楽しませるライブパフォーマンスを披露してくれています。アメコミと特撮とお酒と競馬と野球を愛しています。MCモンスターの言い間違いやイントネーションなどにツッこんだり、昔からのお客さんの顔や名前を覚えていたり、とにかく頭の回転が早い。

Gt.西田さんは喫茶店と本とスイーツを愛する古風な人です。わたしと同い年なんですが、本当に同い年なんだろうかというくらいの言葉のチョイス。ライブでは前に出るところは出て座って弾いたり身体を反らしたりともうずっと見ていたい。

…こんな全員が個性あふれたバンド他にいるでしょうか。

すきだからこそ挙げる不満点

もちろんいいところばかりではございません。個人的に不満な点も語らせていただきます。

1.曲のリリーススパンがなげえ

夜の本気ダンスがなぜもっと売れないのか、と考えたときに真っ先に出てきた不満点。

2016年12月 7日:メジャー1stシングル『Without You / LIBERTY』
2017年 4月26日:メジャー2ndシングル『SHINY E.P.』
2017年 8月 9日:メジャー3rdシングル『TAKE MY HAND』
2017年10月11日:メジャー2ndアルバム『INTELLIGENCE』
2018年 8月 8日:メジャー4thシングル『Magical Feelin’』
2019年 6月 5日:メジャー3rdアルバム『Fetish』

これが現在のメンバーになってから出しているCDです。2018〜2019年はライブも多かったため、それが原因の一つでもあるかと思いますが、この長さだとファンは別のアーティストへ消える。

2.セトリが似すぎ

これは曲が踊れる曲ばかりが故の欠点。ライブに何度も行くと飽きます。HONKI DANCE TIMEというノリのいい曲を集めて繋ぎ合わせひたすら踊らせてくれる時間があるんですが、同じ曲ばっかやないかとなる。繋ぎを多少変えようが、曲は同じものであることに変わりはない。まあ最近はしてないみたいですが。

良くも悪くも踊れる曲ばかりなので、どうしても似たような曲ばっかりだな〜って思われがちなんですよね。ライブでも盛り上がる系の曲を固めてMC、若干しっとりしてMC、そして最後にまた盛り上がるっていう流れがもう見えている。もっと緩急つけた方が新鮮な気がするんだけどなーと個人的には思います。
が、しかし、これはわたしがかなりライブを行っているから思うだけなのかもしれない。

3.グッズがだせえ

これにはあまり触れてはいけないかもしれない。でも言いたい。グッズがださい。
何がダサいのかは以下ツイートを見てほしい。

見ただろうか。グッズ画像最下部真ん中を陣取っている”フード付きバスタオル”と”きらきら首かけポーチ”を。誰が買うんや。
だがしかし、これも正確に言うとダサかった、です。今はかわいいグッズが売っています。一時と比べるとかなりいいラインナップになりました。

最後に

長々と語った割に良さを伝えれていない気がする。すきだからこそ批判もしていますが、もう今でもめちゃくちゃすきなバンドです。これからもライブハウスで観たいしホールでもアリーナでも観たい。今後も記事を書きたいと思うバンドが出てきたら長々と書かせていただきます。では。

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