ギターど素人が書くギター基礎知識-主要タイプとメーカー、利用アーティスト

ギターど素人が書くギター基礎知識-主要タイプとメーカー、利用アーティストリスナー向け

こんにちは。HORNnet編集部です。

今日はタイトルの通り、ギターど素人のわたしがギターについて書きます。そもそも楽器の経験は皆無のわたし。そんなわたしがなぜギターについて書こうと思ったのか。理由は大きく2つ。

まず一つ目は現在放送中の朝の情報番組『スッキリ』内のコーナー バンドやろうぜ という企画を見て、です。

上にあるツイートの通り、演奏曲はエレファントカシマシ「悲しみの果て」。各パートはGt.極楽とんぼ加藤浩次・Gt.森圭介アナウンサー・Ba.水卜麻美アナウンサー・Dr.ハリセンボン近藤春菜とレギュラーメンバーで構成されています。
(最初は加藤浩次がVo.Gt.の予定でしたが、この間の放送でリモートセッションを行ったところ「ギターを弾きながら歌うのは極めて困難」となり、急遽コメンテーターの中でボーカルオーディションを行うことになりました。)

マキシマム ザ ホルモン Dr.ナヲがリモートで特別レッスンを行ったり、加藤浩次の同級生である笹山さんがそれぞれのギターパートごとに弾いている動画を送ってくれたりと、様々な人たちの助けを借りながら練習している風景が週に一度、放送されています。

森圭介アナウンサーは過去にギター経験があるとのことですが、他3人は未経験。初心者なりに練習方法を考えて練習し上手くなっていく過程はすごく勇気づけられます。これを見て楽器を演奏することに興味を持ちました。

また、もう一つの理由はすべてのバンドマン&プレイヤーを応援するロックマガジン『GiGS』の2020年7月号に80人超のプロ・アーティストが直伝する自宅練習のススメ #みんなでギグトレ という特集がありそれを見たから、です。

こんな状況だからこそおうち時間は楽器を奏でてたのしんでもらえたらということで、GiGS内に演奏アドバイスやコメントをTwitterで実際の演奏動画を見ることができます。

わたしは上に取り上げている夜の本気ダンスの「NAVYBLUE GIRL」という曲がだいすきで、気づいたらギターも弾けないのに雑誌を買っていました。紹介されているのはギター以外にもベースやドラム、キーボードなどもあり、この雑誌を通して初心者でも楽器に触れやすい環境になったんだなと実感しました。
ちなみにわたしはアーティストが作る曲を聴いたりエピソードや込められた思いなどインタビュー記事を見るのがすごくすきですが、使用している楽器のブランドやエフェクターなどの機材紹介といったものに全くと言っていいほど興味がありません。おそらく知識がないので興味が持てないのだと思いますが、初心者でも触れやすい環境になった今だからこそ知らないことを知り、またライブハウスへ遊びに行けるようになったら別の視点でライブを楽しむことができるのでは…!と感じ、まずはどのアーティストにも必ず一人は演奏しているギターについて調べてみようかなと思い、今に至ります。

なお、初心者が書く記事のため、プレイヤーの皆様は既に知ってるわとなる内容が多いかと思います。予めご了承ください。

ギターとは

そもそもギターってなんなんでしょうか。

裏表平らなひょうたん型の共鳴箱に棹をつけ、6本の弦を張ったものが一般的。指で弦を押さえ、弦を弾いたり書き下ろすことで演奏できる弦楽器の一種。クラシック音楽、フラメンコ、ジャズ、ロックなど幅広いジャンルで用いられる。

ロックのイメージが強いですが、言われてみれば確かに様々な音楽でギターは使われていますね。またこんな面白い情報もありました。

ギター奏者をギタリストという。ヤマハが2002年時点で発表したデータによれば日本国内だけでもギタリスト人口は実に659万人に上ると言われている(ここではギター演奏を職業としている者ではなく、ギターを弾く人全てを指す)。

日本の人口は2020年5月1日現在で1億2590万人とのことなので、日本人の約5%はギタリストということになります。数が膨大すぎてよくわかりませんが、659万人もの人が様々な形でギターに触れているというこの現状はどこか不思議です。幅広いジャンルで使われているとのことなので、様々な形で音に触れている人がいるこの状況は非常に嬉しく思います。

ギターの種類と特徴

ギターにも種類があり、大きく4種に分類されています。

エレクトリック・ギター(エレキギター)

1.エレクトリック・ギター(エレキギター)
エレクトリック・ギター

基本的に6弦でそのまま弾くと音が小さいため、ボディに埋め込まれたピックアップと呼ばれる装置が振動を電気信号に変え、コード(シールドケーブル)経由でアンプに送り、アンプが送られてきた電気信号を音に変え、スピーカーから音を出すといった使い方をします。
アンプやコードがあってこそ能力を発揮するため、バンドを組んで演奏したい方やギターソロを弾きたい人におすすめです。

アコースティック・ギター(生ギター)

2.アコースティック・ギター(生ギター)
アコースティック・ギター

箱型の胴体で弦をはじくと弦の振動が全体に共鳴し、丸い穴が空いているサウンドホールから外に音を出すことができます。
電気を使わないため、駅前で弾き語りをしたりなど場所を選ばず気ままに演奏したい人におすすめです。

エレクトリック・アコースティック・ギター(エレアコ)

3.エレクトリック・アコースティック・ギター(エレアコ)
エレクトリック・アコースティック・ギター

簡単に言うと見た目は生ギター・中身はエレキギター。
生ギターの音をアンプを通じてより大きく出せるため、生ギターの音が届かないくらい大きなライブ会場でしっとり演奏したい人におすすめです。

エレクトリック・ベース(エレキベース)

4.エレクトリック・ベース(エレキベース)
エレクトリック・ベース

構造はエレキギターと同様。エレキギターより低い音を出すため弦が4弦と少なく、弦の長さはギターと比べて長く2倍以上の太さがあり、楽器の大きさもエレキギターと比べて大きいのが特徴。また、使用するアンプはギター用とは少し違うベース・アンプが必要です。
ベースはバンド活動においてメロディーとリズム両方司る楽器のため、全体の要となります。時に攻め時に守りと冷静に全体を見渡せる方におすすめです。

 

…お恥ずかしながらわたしはこの記事を書くまで、アコースティック・ギターとエレクトリック・アコースティック・ギターの違いさえ知りませんでした。そしてベースもギターの一種だったということに衝撃を受けています。まあ確かにギターの低い音が出るものがベースと考えれば納得ですが。

エレクトリック・ギターの有名モデル

多くのバンドマンが愛用しているエレクトリック・ギター。国内外を問わずたくさんのブランドがありますが、中でもよく聞くGibson(ギブソン)とFender(フェンダー)に焦点を当ててご紹介。

レスポール

レスポール
レスポール

ギブソン社が1952年から製造・販売を行っているギターブランド。重量が重めということもあり音も太い。

ヤバイTシャツ屋さん Vo.Gt.こやまたくやが使用しています。

SG

SG
SG

ギブソン社が1961年にニューモデルとして発売したギター。音にハリがあり軽快で中音域が強調されたサウンドが特徴です。

KEYTALK Gt.小野武正が使用しています。

フライングV

フライングV
フライングV

ギブソン社から発売された変形ギターの先駆け的存在。この形状だからこそ得られる軽く甘く柔らかいサウンドが特徴。

マカロニえんぴつ Gt.田辺由明が使用しています。

テレキャスター

テレキャスター
テレキャスター

フェンダーの創業者、レオ・フェンダーが開発したギター。弦振動をボディに伝える役割を持つブリッジが大きな金属プレートでピックアップと連結しているため、振動がより伝わりコシがある低音とパキッとした高音が混ざり合う音を奏でます。

ポルカドットスティングレイ Gt.エシマハルシが使用しています。

ストラトキャスター

ストラトキャスター
ストラトキャスター

フェンダー社が1954年から発表・発売を行っているギターブランド。他のギターと比べると金属の鳴りの成分が多く、ジャキジャキとした歯切れの良いサウンドが特徴です。

夜の本気ダンス Gt.西田一紀が使用しています。

ジャズマスター

ジャズマスター
ジャズマスター

フェンダー社でジャズに対応できるよう開発されたギター。繊細ながらワイルドなサウンド。

THE ORAL CIGARETTES Vo.Gt.山中拓也が使用しています。

 

今まではブランド名を指しているのかモデル名を指しているのかさえもちんぷんかんぷんでしたが、調べるうちにテレキャスやストラトなど、略語の意味がようやく分かりました。
今回はGibsonとFenderに絞って紹介しましたが、他にも海外ブランドではRickenbacker(リッケンバッカー)やGretsch(グレッチ)、Paul Reed Smith(ポールリードスミス)などがあり、国内ではESP(イーエスピー)やYAMAHA(ヤマハ)、Greco(グレコ)など様々なブランドがあります。興味を持った方はぜひ調べてみてください。

ギターを始めるにあたり

ギターの種類やモデルについて一部紹介しましたが、結局のところギターを始めるには何を手にとれば良いのかがわかりませんよね。

そんな時は自分が何をしたいかを考えれば自ずと答えは出るのではないかと思います。バンドマンに憧れてギターを始めようと思ったのであればエレクトリック・ギターを、弾き語りメインのシンガーソングライターに憧れてギターを始めようと思ったのであればアコースティック・ギターといった形で、自分にあったものを選んでみてください。

種類を決めたら次はモデルですが、まともに弾くことができない初心者からしたら音の違いもよくわからないと思うので、自分のすきなアーティストが使用しているギターに似たものを買ってみるのが一番無難なのではと思います。アーティストと全く同じものを買うとなるとお金がものすごくかかる場合もあったりもう手に入らないものもあるため、似たものを購入しある程度慣れてから次のギターを購入といった形をおすすめします。

コードを覚えよう

ギターを手に入れたら次は弾ける体制づくりとしてコードを覚えることが必要となります。
コードとは日本語で和音(複数の音の重なり)のことを言います。高さの異なる音を3つ以上同時に鳴らすとコードになります。たとえば「ド・ミ・ソ」という3つの音を同時に鳴らしたものを言い、複数の音がきれいに調和するようそれぞれの弦を押さえいっぺんに音を鳴らす、これがギターの特徴です。

一般的に初心者が覚えておきたいコードはCコード・Amコード・Dmコード・Gコード・Emコードの5コードと言われています。これが弾けるようになれば演奏したい曲を決め、まだ覚えていない新たなギターコードを覚え…という方法で上達できるかと思います。

余談ですがわたしが最近読んだ小説『猫のお告げは樹の下で』に先輩からギターを教えてもらう少年の話がありました。

その中でもコードをCコード・Gコードの2つ教えてもらい、「線路はつづくよどこまでも」を弾いていました。

バンドでのギターの役割

先ほど、ベースのことを「バンド活動においてメロディーとリズム両方司る楽器のため、全体の要となる」と説明しましたが、バンドにおけるギターの役割とはなんなんでしょうか。

バンド内のギターは時として主役になりますが基本は脇役で、バンド全体の音を華やかに彩りをつけ響きを作り出す役割を担っています。その中でギタリストは大きくこの2種に分類されています。

リードギター

主旋律(メインメロディ)を中心に演奏するギターパートのこと。歌いながらではかなりの集中力を要するため、ギターが二人いるバンドの場合はボーカリストでない人が担当することが多い。

リズムギター(サイドギター/セカンドギター)

伴奏(バッキング)を中心に演奏するギターパートのこと。ボーカリストが歌いながら担当することが多い。

 

大きく分けるとこの2種ですが、ツインギターになるとリードギターまたはリズムギターを二人で行ったり、音色で分類したり、複数のギターで迫力のある音を生み出したり…とこの分類以外の演奏をすることも多くあります。

自分のすきなアーティストがどういった形態で演奏しているのか、ギターが2人いる場合どの音をどっちが奏ででいるのか等、いろんな角度から見たり聴いたりしてみたら今まで何気なく聴いていた曲も違った形で聴くことができそうです。

ギターとわたし

以上、ギターについて本当に基本的なことを書かせていただきました。ギターの種類やモデル、コードの意味などど素人なので知らないことも多く、書いていて勉強になりました。今までと違った目線で音楽をたのしめそうです。

そういえば冒頭で楽器の経験は皆無とかギターを弾けないのに雑誌を買ってしまったと言いましたが、この記事を書いている途中に音楽の授業でコード練習やサザエさんのOP曲を弾いたりしていたことを思い出しました。
今やれと言われてももう何年も前のことなのでできませんが、過去の自分ができたものはきっと今の自分もできるはず。なのでもう一度チャレンジしてみるのもありかなとも思ったり。HORNnetで練習過程とか書いていくのもたのしそう。
果たしてHORNnet編集部はギターを購入するのかしないのか、答えは今後更新される記事で明らかに…!

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