唯一無二の存在、フレデリックについて書く。

唯一無二の存在、フレデリックについて書く。リスナー向け
画像:フレデリック ライブレポートより

こんにちは。HORNnet編集部です。
今日はわたしのだいすきなバンド、フレデリックについて書きたいと思います。

フレデリックと聞いてきっと多くの方はこの曲が思い浮かんだのではないでしょうか。

わたしがフレデリックを知ったのもこの『オドループ』がキッカケでした。

当時働いていた職場ではBGMとしてラジオが流れていて、そのラジオ局の月1推し曲としてオドループが使われていました。推し曲は毎日流れていたため、いつしか頭の中で口ずさむくらいになりました。
そんな中毒になりつつあるタイミングでフレデリックが近場のライブハウスに来ることが分かりました。当時、田舎に住んでいたわたしは「こんな機会は滅多にないだろうから行くしかない!」と急いで仕事を終わらせ、車を飛ばして観に行きました。…残念ながら都合上、フレデリックの曲は2曲ほどしか聞けなかったのですが、たった2曲だけでもフレデリックの独特な世界観を知れて、魅力を感じることができました。
その後、物販でCDを購入しました。この頃のわたしはライブハウス=怖い場所というイメージがまだあり、ライブハウスに一人で行けるようにはなりましたが、物販でグッズを買うということにハードルの高さを感じていました。販売しているのがスタッフさんであればまだすんなり買えたんですが、当時はDr.Kazさんが物販対応をしていたため、演者がいるということに怯えました。でもCD欲しいし…と勇気を出して物販へ足を運んだところ、優しく対応していただきました。あのとき物販でCDを買わなければわたしは今でも物販恐怖症だったかもしれません。
これがキッカケでフレデリックに関わらずいろいろな音楽にハマり、全国各地のライブハウスやフェスに行く機会が増えました。
余談ですがこの行ったライブ、お客さんたぶん50人いませんでした。今では考えられません。

…長々とフレデリックとの出会いを語ってしまいすみません。話を戻します。

フレデリックは2020年2月24日に横浜アリーナにてワンマンライブを行い、このライブ映像を7月15日にリリースが決定しています。このワンマンライブがフレデリックとしては初のDVD&Blu-ray化となります。
2020年2月24日といえば、新型コロナウイルスが日本でも流行しだした頃で、ライブなども延期や中止が増え出した時期です。そんな状況の中、フレデリックは2月21日に予定通り開催すると宣言し、見事成し遂げました。soldout公演でしたが、実際は行くことができなかった方も多く、賛否両論があった開催だったと思います。しかしバンドとして音を届けるという選択を彼らはしました。

今日はそんな音楽馬鹿のフレデリックについて語れるだけ語ります。音楽馬鹿とかふざけたこと言っていますが、めちゃくちゃいいバンドなんです。

フレデリックが奏でる数々の楽曲たち

だらだらと文字にするだけでは魅力を最大限にお届けすることができないため、映像や音源を見てもらいながら伝えていこうかと思います。

1.独特の世界観を出しているインディーズ時代

フレデリックは2009年から活動していますが、ここではメジャーデビューの2014年9月までに制作している曲から2曲、ご紹介します。

峠の幽霊

現在は入手困難なライブ会場限定盤ミニアルバム『死んだサカナのような眼をしたサカナのような生き方はしない』に収録されている曲です。

最近の曲しか聞いたことない方は驚いたかもしれません。このイントロから始めるおどろおどろしいメロディに。でも聞いていくうちにフレデリックらしさを感じることができます。それはフレデリックの魅力の一つである言葉の持つ音の響きやリズムを楽しんだりする「言葉遊び」が含まれているからです。

言葉遊びは1番と2番のサビ前のこの部分。

後ろの少年だーれ 裸の少年だーれ

後ろの証言だーれ 裸の証言だーれ

後ろと裸、少年と証言で音を合わせています。

にしてもこのMV、どこか懐かしさがあり怖くもある、不思議なMVですよね。”ほらもうじきあの子はバラバラしてくる”とか”サヨナラ幽霊消えてった”とかなかなかダークな歌詞。
童謡かごめかごめが元ネタとなっているようです。

人魚のはなし

2014年9月に発売したメジャー1stミニアルバム『oddloop』に収録されている曲ですが、結成初期の曲だそうなのでこちらの枠でご紹介。

タイトルの通り人魚についての歌です。MVと相まってまるで一冊の絵本を読んでいるかと思わせる曲です。

この曲でもサビや最後に繰り返されるこの部分で言葉遊びが見られます。

井の中の蛙 なにもかわらず

井の中の蛙 なにもわからず

井の中の蛙とは「見聞の狭いことやそれにとらわれて、さらに広い世界のあることを知らないことのたとえ」と言われています。
フレデリックも音楽活動をはじめた当初は右も左も”なにもわからず”。だから”一度外の世界を見てきた方がいいんだ”と自分たちにも言い聞かせているようです、外の世界を知らない人魚に例えて。

活動をしていくうちに、むしろ井(小さな井戸)をもっと大きくしてフレデリックをすきな人たちを巻き込んでいこうという考えに変わったようで、この曲をミニアルバムの最後に収録することとなったようです。

2.オドループで確立したメジャー時代

2014年9月に発売されたメジャー1stミニアルバム『oddloop』に収録されているオドループが音楽業界を賑わせ、日本だけでなく海外でも知られる有名曲となりました。
ここでは現メンバー体制となる2017年5月までに制作された曲から2曲をご紹介。

トウメイニンゲン

2015年11月に発売されたメジャー3rdミニアルバム『OTOTUNE』に収録されている曲です。

メジャーデビューをしてからより多くの人にフレデリックらしさを伝えられるよう、音の作りやテーマ、言葉をより意識しているのかなと感じています。序盤から跳ねるようなギターフレーズでたのしくなるリズムに乗せ、伝えたいことをサビにあるこの部分に乗せています。

大事なことは本人に言えよ

「○○さん嫌な人だよね」的なことを見たり聞いたりすることがあっても、本人と実際に会って話してみないと本心はわからないということを透明人間に例えて歌っている曲です。

今を駆け抜けるそうさ名前の見えないコメント
言葉のオセロが騒がしいんです

まさにこれ、SNSのことですよね。4年も前の歌なのに、現在もよくある光景。

リリリピート

2016年10月に発売されたメジャー1stフルアルバム『フレデリズム』に収録されている曲で、彼らのライブではもちろん、フェスでも盛り上がる一曲です。

繰り返される日々。辛く痛い思いをする日もありますがリセットすることはできません。それらを背負ったまま現実に立ち向かい、ひとつ成長しリスタートしてまたリピートして…と日常を音楽に例えた歌です。
まさに自分たちの音楽「フレデリズム」を確立させたフレデリックだからこそ奏でることができる曲で、すきな音楽を繰り返し聴いてきたように、自分たちの音楽も何度も繰り返して聴いてほしいという思いがMVに詰まっています。

何度だって イヤフォンの中に潜む悪魔が
袖をひっぱって「まだ遊び足りない」って

何度だって スピーカーから漏れる愛の歌が
止まらないんだってコンセント刺さってないのに

もっと聴きたくなるメロディーのことを「悪魔」、脳内に流れるメロディーを「愛の歌」と例えているところがフレデリックらしい。

3.現メンバーでさらに独自の音楽性を届ける現在

フレデリックが奏でる音楽「フレデリズム」が全国各地に浸透し、各フェスでも定番のアーティストとなりました。
2017年5月7日より新体制となり、さらにフレデリズム満載の曲が増えました。ここでは現メンバー体制になってからの曲を2曲取り上げます。

スキライズム

2019年2月に発売されたメジャー2ndアルバム『フレデリズム2』に収録されている曲です。リリリピートと同じく、ライブで盛り上がる一曲です。

タイトルにもある通り、スキとキライと反対の言葉が歌詞で飛び交っています。「嫌い」という言葉はネガティブなイメージに捉われがちですが、視野を広げてその意味を理解すれば芯からたのしめるのではということに徹底した歌詞で、”だけどそんなに嫌いじゃない”ってツンデレな感じが出ている曲です。

元々言葉遊びが盛んではありましたが、言葉遊びが昔と比べると長くリズムもよく、成長した4人の演奏が合わさり、今まで以上にフレデリックらしさが出ています。

だってだって大大嫌いになってもまた思い出して
相思相愛そうそうにない想像して溺れちゃって

だってだって毎回期待を裂いてはまたなぞっちゃって
好機到来 構想未来 行動して求めちゃって

こんな言葉よくポンポン出るなーと関心するくらいの言葉遊びです。心地いい。

まあでもなにより、これがすべてですよね。

嘘の自分で好かれるよりもホントの自分で嫌われよう

VISION

2019年10月に発売されたメジャー2ndEP『VISION』に収録されている表題曲です。

このあたりからただたのしいという曲ではなく、魅せる曲が増えています。

「VISION」視覚・視力、先見・先見の明・洞察力、見通し・展望・構想、空想・幻、素晴らしい光景…など様々な意味がありますが、2020年2月24日に開催された横浜アリーナでのライブに向け、自分たちなりのビジョンを持って進んでいくと示すと同時に目標を持って進んでいる人へ寄り添える曲として作られました。

ずっと眺めたVISION 理想以上の世界を
掴み取るんだ 今はただ

サビのこの部分。インディーズ時代は外の世界もわからなかったフレデリックがフレデリズムを確立させ、さらに未来へ進んでいくという決意表明な部分。これからどんな音楽を生み出すのかたのしみしかない。

まだまだ見ていない
世界 未来 時代 がある
君はどうする その目と手で確かめて

この部分、新型コロナウイルスによりさらに意味のある歌詞に思えてしまう。もっと長く生きてこれから起こる様々な出来事を見たいし触れたい。みんな、コロナウイルスに負けず頑張って生きよう。

フレデリックの生い立ちと魅力

フレデリックはVo.三原健司(写真左から3番目)とBa.三原康司(写真左から2番目)、二卵性双生児の2人が中心となって結成されたバンドです。2人は両親や姉の影響で元々音楽に触れる機会が多く、高校時代は軽音楽部へ所属し、バンド活動をしていました。それから兄は音楽の専門学校へ、弟はデザインの勉強のため芸大へ進みました。2009年、また音楽をしたいと思った兄が「バンドをやるなら弟とやりたい」ということでフレデリックが始まりました。
そこからメンバー募集サイトに書き込んでいた当時のDr.kazに声をかけ、兄と専門学校の同級生だったが直接話したことがなかったためMyspaceからメールを送り、加入が決まったGt.赤頭隆児(写真左から1番目)の4人で結成されました。

ネットでメンバーを集めるとはまさに現代のバンドです。双子という強い関係があるからこそ、家族になれる人とバンドを組みたいとの思いでメンバーを探していたそうですが、人間性に惹かれ2人を選んだそうです。

その後、2012年に行われた『MASH FIGHT Vol.1』で特別賞を獲得しました。そこから言葉遊びとユーモア・耳に残る歌詞で徐々に知名度を上げ、2014年9月にメジャーデビュー。上京の話が挙がった2015年、地元関西での生活を選ぶということで同年9月にDr.kazが脱退します。活動拠点を東京に移し、全国ツアーを軒並みソールドアウトさせ、2017年5月、サポートメンバーとして支えていたDr.高橋武(写真左から4番目)が正式メンバーとなり、現在のメンバー構成となります。

上のアー写にしれっとDr.高橋武を追加し、シンプルに呟くという粋な計らい。

その後、2018年4月30日に地元兵庫県・ワールド記念ホールで初のアリーナワンマンを、2020年2月24日に神奈川県・横浜アリーナにてワンマンを開催しました。さらに2021年2月23日には東京都・日本武道館でのワンマンライブが決定しています。

フレデリックの魅力はなんといってもBa.三原康司が作詞したものを兄であるVo.三原健司が歌って表現するところ。普通のバンドというかわたしが知っているバンドの多くは作詞がたいていVo.なんですが、このバンドは歌詞を書く人と歌を歌う人が異なります。
双子という強い絆が曲のイメージを口に出して説明しなくともはっきり共有し、表現できる。これがフレデリックの最大の魅力です。
また、Ba.三原康司は作詞だけでなく作曲も担当しており、この曲をメンバー間で肉付けしていき、形にしているそうです。家族みたいなバンドでありたいと言っているだけあり、全員で曲を作っていくというところに一貫しています。
過去にミニアルバムを含めいくつかアルバムを出していますが、曲のストックに困ることはない状態とのことです。考えに考えて練り出している数々のバンドマンが聞いたら驚愕しそう。

ライブもすごい

先ほど紹介しましたMVや音源ももちろんすごいんですが、やっぱり見てほしいのはライブ映像。
勝手なイメージで申し訳ないんですが、昔はわかってくれる人がわかってくれればいいという曲が多く、みんなで盛り上がるというよりは個々にたのしむ曲が多かったフレデリックですが、ライブを重ねファンを増やすことで一体感をもって盛り上げることができるようになりました。
誰目線やねんという感じでしょうが、口下手ということもあり、MCもめちゃくちゃ下手というか「で、結局何が言いたいの?」というMCが多かったんです。それでも曲がすきなのでよく観に行っていたんですが。
ここ数年のフレデリックはライブを重ねることでMC面を向上させたことはもちろん、表現の仕方・見せ方にも力を入れています。照明・映像・特殊効果をふんだんに使い、ライブに来た人を誰一人置いて行くことなくたのしませてくれるんです。そういう演出をすることはわかっていても、いざ生で見るといつも鳥肌が立ちます。

オンリーワンダー

なぜこの曲をMVで紹介しなかったのか、疑問に思っていた方も多かったんじゃないでしょうか。ここで紹介したかったんです、許してください。
ちょっと歌い方が力強くて余裕がない感じにも聞こえるときの映像なんですが、先ほど挙げました照明の使い方がとても綺麗なので気にしないでほしい。どうしても気になる人はフレデリックの音楽に欠かせない存在、Gt.赤頭隆児のギターを聴いてください。

だからいつでもナンバーなんか気にしてんな
みんなちがってみんな優勝

きっとこの言葉に勇気づけられた人も多いはず。

KITAKU BEATS

歌にも自信がついてきたのか非常に伸び伸びと歌っている映像です。この曲は照明ももちろんいいんですが、みんなの手拍子が入ることで一体感が生まれる点がすごくすきで、2番に入るとサイドの2人がちょこちょこ動くのがたのしすぎる。

遊びきってから帰宅

早くライブハウスに行けるようになってほしいと心から願います。ライブハウスで遊びきって帰りたい。

飄々とエモーション

こちらは2月にあった横浜アリーナのライブ映像。聞くところによるとこれが1曲目だったそうで、1曲目がこれってこれからどうなるのよ…と購入させようとさせる映像。そういう戦略なんでしょうね、やられた。

なぁ最後の最後に生まれ変わって
また始まったとしても
この時間は忘れられそうにないな

ここにいた人とフレデリックはまさにこれなんでしょうね。この映像から伝わるフレデリックの成長は何度見ても鳥肌が立つ。

ライブ映像を買おう

語れるだけ語りますとか言っておきながらもう終わろうとしています。もっと語れやとか語るって言ってたほど語ってへんがなとなるかと思いますが、もう勘弁してください。何年も前からすきなバンドがアリーナでライブをするのが当たり前になる日が来るというのは本当に嬉しく、魅力を語るといっても贔屓にしている部分もあって客観的に見るのが難しいんです。だったら書くなよという感じでしょうが、こんな文章でも興味を持ってくれる人が一人でもいたら嬉しいです。

わたしが伝えきれなかった魅力はきっと2020年7月15日発売の1st Live DVD & Blu-ray「FREDERHYTHM ARENA 2020~終わらないMUSIC~」 at YOKOHAMA ARENAでわかるはず。

ライブに行けないこんな状況だからこそ、映像でライブに行った気分を味わいませんか?そしてライブハウスに再び行ける日が来たらわたしと一緒にフレデリックを観に行きましょう。ではでは。

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