どうも、ヤスイです。
コロナによる自粛ムードも長くなってきて、家がどんどん快適になっていきます。自宅にストレスを感じる人も少ないようですが、ポイントは自分が過ごす空間に惜しみなく投資すること。僕は自粛が始まってすぐにデスクチェアをいいやつに買い換えましたし、ゼンハイザーのノイズキャンセリング付きBluetoothイヤフォンを手に入れました。バンドの機材ですが、キーボードシンセサイザーを手に入れました。あと、本を大量に購入しました。
まあそれはどうでもよくて、家で過ごすにも色々と工夫が必要ということです。今日のテーマは集中するための音楽。家で過ごす時間をいいものにするための音楽をいくつか紹介しようと思います。
当然、我々音楽家は勉強、研究のために音楽を聴いたり、自分たちの曲を創ったりして常に音楽と触れ合っていますが、仕事としてしか音楽を聴かないほどつまらない人間でもありません。
何も考えず、Amazonプライムミュージックのプレイリストで、「2020年上半期Best of J-POP」とか漫然と流したりもします。僕は割と最近のJ-POPは好きなので、こういうプレイリストは貴重な出会いの場です。
ということで、今日はいわゆる「作業用BGM」です。まあ音楽家からしたら、自分の創った曲を作業用BGMとして流されるなんてたまったもんじゃないですが、自分自身そういう目的で音楽を聴くこともあるので文句は言えません。
集中するには音楽が必要
集中しやすい環境って人それぞれです。ある程度ざわざわしていた方が集中できる人もいて、そういう人はスタバで仕事したりしますよね。僕からしたらあんな空間でどうやって集中するのか検討もつきません。隣の席の会話とか無意識に聞いてしまうし、近くで人間が動いているというだけで気が散る。
これに共感できる人は続き読んでください。スタバで集中できるなら、スタバに行ってください。
話はそれますが、スターバックスは音楽にかなり拘っていて、CDも出しているし、音楽イベントもやってるらしいです。僕はめったにスタバにいきませんが、スタバで流れている音楽は好き。YouTubeでよく聴いています。
ということで、お勧めの作業用BGMを紹介する前に、前提条件。僕が集中できる聴覚ポイントを簡単に。この基準で選んでいるので、共感できない人は別の記事を読んでください。世の中には作業用BGMをお勧めする記事が大量にあるので、どれか共感できるものが見つかるはず。
正直、無音がベスト
作業用BGMを紹介すると言っておきながらなんですが、僕は無音が一番集中できます。最近、近所でビルの解体工事をやっているのですが、朝の9時から夜6時くらいまで、恐ろしい轟音です。こういうのが一番集中できない。体調悪くなりそう。
なので、僕は耳栓をつけて集中することが多いです。作業用BGMはまあ代替手法というか、無音にも飽きてきたな的な時にかけます。
α波とか信じてない
よくいうじゃないですか。モーツアルトはα波がでて頭にいいとか。前頭葉活性化音楽とかもあるらしですよ。
実施効果あるのか知りませんけど、僕はあんまり信じてません。α波って、リラックスしている時に出る脳波らしいです。ってことは、別にモーツアルトじゃなくてもよくね?モーツアルトでリラックスできるのはその人の好みでしょう。
ということで、今日紹介する曲でα波が出るのかは知りません。実際聴いて、リラックスできるなーと思ったら出てるんじゃないですか。その程度のもんです。
α波を求めるならこんな記事読んでないでYouTubeで「α波 BGM」とかで検索したらいっぱい見つかりますよ。
Rock、JーPOPはしんどい
これは僕が音楽をやっているからかもしれませんが、RockやJ-POPなど自分がやっている音楽に近いものは集中できないです。というか、音楽の方に集中してしまう。洋楽はジャンルによるという感じ。Nirvana聴きながら読書はできないですね。ボサノバとかジャズならなんとか、という感じです。
うちのバンドのボーカル、スマイユウキはシャワーを浴びる時ベンジーを大音量で流すのですが、よくあれ聴きながら髪洗えるなと思います。髪洗うのもそこそこ集中力いるんでしょう。曲によっては強く洗いすぎて頭皮にダメージ与えちゃったりしないのかな。
シーン別BGMとかよくわからない
サブスクにはいろんなプレイリストがあります。Amazonプライムミュージックは「読書・勉強・仕事」カテゴリがあるくらいです。
ただ、僕は読書する時と勉強する時と仕事する時とで集中できる音楽が変わることはない。ちょうど今「読書の秋に聴きたいボサノバ」というプレイリストを聴いていますが、読書しているわけでもないし、秋でもない。読書と仕事で集中の仕方ってそんなに変わるんですかね。僕は特に変わらないので、区別はしていないです。
はい、ここまで読んで共感してくれている方、たぶんいい作業用BGMが見つかります。
集中できる音楽5選
ではようやく、集中できる音楽を。作業用BGMもありますが、基本は作曲家とかジャンル単位でいこうとおもいます。
ワーグナーは胸アツ
最近よく聴くのがワーグナー。いやあ、テンションがぐんぐん上がるというか、気づけば集中モードに入れている。
なんというか、男の子心をくすぐるんです。代表曲は「ワルキューレの騎行」。言葉の意味も知らないけど、なんかかっこいい。やってやるぜ感がすごい。
今調べたら、ワルキューレは「戦死者を選ぶもの」という意味らしいです。
ウィキペディアには「北欧神話において、戦場で生きる者と死ぬ者を定める女性、およびその軍団のことである。戦場で死んだ者の半分をオージンの治める死者の館ヴァルホルに連れて行く役割を担う。ヴァルホルでは、死んだ戦士たちは終末戦争ラグナロクに備える兵士エインヘリャルとなる」とあるんですが、戦場、軍団、死者の館、ラグナロクなどなど、男の子心に響くキーワードが盛り沢山です。それが騎行ですからね。正しい意味は知りませんけど、騎士の行進でしょう。胸アツです。
ドラクエのBGMに出てきそうな感じというか、まあこれでテンション上がるやつは多分ドラクエやってただろうと思います。僕もほぼゲームしない人間ですが、ドラクエⅤとⅧだけはやってました。
パイレーツオブカリビアンは青春の音
ワーグナーもそうですが、こちらも集中している間に聴く音楽というより、集中モードにはいるための音楽という印象。このオーケストラ動画は何度見たかわかりません。ガッツリ集中したいときはこの動画を観て、それから作業用BGMをかけます。
スイッチ入るんですよね。この冒頭のインパクトから、ミニマムに始まり同じフレーズを繰り返しながら少しづつボリュームを増していく感じ。くるかと思ったらまだ来ない、焦らしてくる感じもたまらない。
これが好きなのは年齢のせいもあるかもしれないですね。パイレーツオブカリビアン1作目は小学生の頃、2作目、3作目は中学生の頃、4作目は高校生の頃です。パイレーツオブカリビアンとともに青春を過ごし、成長してきた世代です。
昔から気合入れるときはこれでした。どんな困難もジャックスパロウのように軽々と乗り越え、憎まれ口を叩かれるくらいひょうきんに立ち振る舞おうと思ったものです。
同じ曲で、この演奏動画も素晴らしいです。最初に紹介したものより素直で落ち着いた印象。ジャックスパロウ感は最初に紹介した動画の方がありますが、日本の社会でうまく立ち振る舞うならこっちくらいの方がいいかもしれませんね。
途中の音が早くなるところとかかなりアガりますよ。
ゆったりしたいならクライスラー
集中したいシーンは関係ないとか言っておきながら、小説読んだり、深く集中するというより浅くリラックスした集中が欲しいときはクライスラーです。
この動画は「愛の悲しみ」と「愛の喜び」です。クラシック音楽にそこまで詳しいわけではないですが、この2曲はすごい。「愛の悲しみ」は出だしで世界観を完璧に表現している。「愛の喜び」は一転、出だしからキュッとくるフレーズ。この2曲延々リピートで小説1冊読めます。
この曲もなかなかいいです。音階が気持ちいい。
モーツアルトよりバッハ
集中できる音楽、クラシックというと必ず名前が上がるのがモーツアルト。ただ、個人的にはモーツアルトは曲の表情が豊かすぎて、そっちに集中してしまう。α波は出てるのかもしれませんが、読書や仕事に集中できているかというと微妙。
一方、バッハ。曲がシンプル。気持ちいいメロディが淡々と流れるイメージ。長時間集中したいときはバッハです。
小さな音量でオールドブルーズを
ブルーズやジャズ、ボサノバなんかも、集中するときに聴く人が多いようですが、個人的に歌詞があるとそっちに意識取られて集中できません。ただ、オールドブルーズはなんか集中できますね。
例えば、上記の動画は「Strange fruit」奇妙な果実という曲なんですが、昔、黒人差別が今よりもっと酷かったときの話で、白人にリンチされて殺された黒人が木からつるされたらしいんですね。そのつるされた黒人の死体を「奇妙な果実」といって歌っています。
そういう話を聴くとなかなか重い曲ですが、そんなことを知らずに聴く分にはおどろおどろしい雰囲気のある曲だという程度の印象で、集中しやすいです。
ただこういう曲を聴くときは音量を下げることがポイント。
ロバート・ジョンソンもおすすめです。僕はギタリストなのでギターがメインの曲はどうしてもギターに集中してしまうのですが、ロバート・ジョンソンは不思議と大丈夫。聴いても何やってるかよくわからない。
音楽を気安くBGMにするな
はい、今日は集中できる音楽ということで、BGM的に使える曲をいくつか紹介しました。YouTubeで調べると作業用BGMとかいっぱいあるし、サブスクにはいろんなプレイリストがあります。それらもよく聴くのですが、漠然と聴く「作業用BGM」にはしたくないし、して欲しくない。まあその辺はプレイヤーの意地ですね。やっぱり音楽そのものに集中して欲しいというか、聴くことでなんらかの価値を感じて欲しい。
集中するなら集中するで、音楽がメインじゃなくても何かしら明確な目的を持って音楽を聴いて欲しい。